もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら

  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866801735

作品紹介・あらすじ

元・少年院法務教官の人気Vtuberが教える!被害者や加害者にならないための対処法、落とし穴の見つけ方。

本書は10代の少年少女向けに、いじめや暴力といった直面しやすいトラブルの注意点と回避方法などを、法律や「犯罪学」に基づいて
平易に解説する、これまであまりなかった教科書です。
保護者の方にも、わが子を守るための目からウロコの情報が満載です!

感想・レビュー・書評

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  • 〇大人もよくわかっていない犯罪について。
    人を傷つけないために、傷つけられないために。
    主に10代のリスクについて

    ◎まえがき
    キミが被害者にも加害者にもならないために
    知識があれば防げたこと、被害者にも加害者にもならずにすむ方法

    プロローグ:なぜ、10代で犯罪学を学ばなければいけないのか?
    ・多様な視点で社会を見つめられる
    ・日々の生活に「使える」
    ・究極の防犯
    ・犯罪と非犯罪の境界線とグレーゾーン
    ・罪刑法定主義
     …法律がなければ犯罪はなく、法律がなければ罰もない
    ・法の下の平等
    ・犯罪件数の減少と再犯者率の高さ

    1:いじめから身を守るために、いじめについて考える
    ・ゼロにするには難しいが、解決のために生かすことはできる
    ・被害者が心身に苦痛を感じたらいじめ
    ・いじめの定義の変遷
    ・認知件数の増加
    ・少年院に入所しているいじめられっ子の回答
     見捨てられたことによる自己イメージのゆがみ
    ・脳科学的解釈…集団の存続を守るための免役機能
    ・心理学的解釈…「きっかけ」によるフラストレーションの暴発
    ・環境からみた解釈…「傍観者」が多く、「仲裁者」「通報者」が少ないため
     いじめの現場→「いじめられっ子」「いじめっ子」「観衆」「傍観者」
    ・いじめが起きやすい条件
     無策な不登校の推奨は望ましくない
     不登校からの脱出を目指す
     ※被害者の心と体を守るための緊急避難は合理的な判断
     学校へ戻ることをあきらめないでほしい
    ・相談先
     担任など学校、保護者
     法務省の人権擁護機関

    2:キミたちのスマホが犯罪の入り口に?
    ・インターネットやSNSと付き合わないのが1番だが…
    ・リアルとオンラインでは別人格
     「オンライン脱抑制効果」
     …良性脱抑制、有毒性脱抑制
    ・誹謗中傷の言葉、誰かを傷つけ逮捕の可能性も
     侮辱罪、名誉毀損罪
    ・被害者が警察に告訴しないと捜査はされない
     親告罪
    ・誹謗中傷の投稿者の情報は開示されやすくなっている
    ・正義感が誹謗中傷を暴走させる
    ☆本人を目の前にして言う覚悟はあるか
    ☆自分と直接に関わりがない人物や事件については、絶対に書きこまない
    ・告発のためでも、SNSへの投稿はリスクが高い

    3:少年法の改正と「特定少年」の誕生
    ・刑罰を与えるのではなく、適切な保護をするための法律
    ・18歳、19歳は「特定少年」と呼ばれ、新たな規定が設けられている
    ・改正の内容は一律的で意味がないのではないか
    ・18歳になったら出来ること出来ないこと
     …それ、あなたは本当にするの?
    ・非行と不良、逮捕と補導、何が違うの?
     非行少年:犯罪少年、触法少年、ぐ犯少年
     不良行為少年:不良行為をした少年
     逮捕:被疑者の身を強制的に拘束すること
     補導:少年少女の非行を防止するために警察が行っている活動の総称…街頭補導、継続補導
     補導歴:二十歳リセット
     非行歴:前歴として記録に残る。前科ではない。
    ・罪を犯した少年少女は、その後
     家庭裁判所、少年鑑別所、少年院、保護観察所
     …改善更生の支援を受ける
    ・少年犯罪は減っているが、非社会的な非行少年は増えている
    ・少年犯罪と貧困格差
     …貧困よりも
      保護者との関係性が影響しやすい 
      子どもと関わる時間
    ・加害者になってしまったとき
     許されないことを前提に謝罪し、一生罪を背負う覚悟で生きていく
     被害者の視点を取り入れた教育
     「ロールレタリング」役割交換書簡法
    ・少年院を出所したら…
     保護者のもと、保護施設など
     進学、就職
     再犯率

    4:すぐそばにある少年犯罪への落とし穴
    ・法律のグレーゾーン
    ・友人に紹介された一日10万円のバイト
     出来心の代償は大きい
     安易に手を出すとやめられなくなる
     捕まったほうがマシ
    ・保護者からの虐待
     189児童相談所に連絡を
    ・性犯罪にあわないために
     夜間の外出しないことと戸締まり
     「ながら」歩きをしない
     放課後に気をつける
    ・痴漢にあわないために
     リスクを減らしていく
     ※通学・通勤時間
      露出の多い服装を避ける(理不尽ではある)
      複数で行動する、防犯ブザーの携帯
      女性専用車に乗車する
    ・性衝動の抑え方
     正常なものではある
     ただし認知にゆがみがある場合は専門医を受診する
    ・法律的にセックスをしてもいいのは13歳からだがリスクの方が多い
     「性交のリスク」を正しく理解する
     世界的には、16歳・18歳が法的な年齢
     成年が未成年に対して行うのは犯罪
    ・被害申告の方法

    困ったらコチラへ!
    …10代に使って欲しい電話相談窓口

  • いつも配信を見ているかなえ先生の本ということで買って読みました。

    10代向けの本なので全体的に読みやすく、分かりやすい説明、図と共に有用な物がギュッと詰まった1冊に感じました。

    思春期は特に論理や理屈より感情を優先してしまう傾向にあるので、この本でやってはいけないことや対処法を抑えておくと今後の人生にも役立ちそうだなと思います。
    巻末の電話相談窓口一覧等、どこに駆け込むべきかを書いてくれている点もかなり良いポイントだと思います。

    助けたい誰かがいる人や、助けて貰いたい学生さん向けの本ではありますが、
    SNSでの誹謗中傷の話やロールレタリング等、大人でも知っておくと使える知識が書いてあるので気になった人は是非。

  • 9月21日新着図書:犯罪やいじめの被害者、そして加害者にならないために。元少年院法務教官のvtuberかなえ先生が、犯罪学の視点から自分自身の守り方を解説した1冊です。堅い内容もありますが、「いじめを防ぐためにはどうすればいいですか?」「性犯罪が発生しやすい場所、状況、時間に注意する」など具体的なシチュエーションごとの説明が多く、通読しなくとも頭に入る恒星となっています。
    タイトル:もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら : 10代から学んでほしい体と心の守り方
    請求記号:326:Ha
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28203874

  • 326-H
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  • 元・少年院の先生、人気Vtuberが教える犯罪学の授業。

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