ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866809311

感想・レビュー・書評

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  • 財政の面で見たときに、安倍さんの評価が良くなった。
    他方で岸田さんは本当にきつい。

    なぜ緊縮財政を取っているのか?という疑問に対して、財務省が悪いという考え。

  • 全面的に賛成とは言えないけど頭良い金持ちはそりゃ自分達に有利な税制作るよなーと思う。
    YouTubeを通して社会の闇を勉強する人が増えたら少しずつ良い変化に繋がりそうな気がする。

  • ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト。森永 卓郎先生の著書。政治家や大企業や公務員やメディアで活躍している人たちは社会的に成功しているとみなされることが多いから嫉妬や不平不満の対象になりがちだけれど政治家や大企業や公務員やメディアで活躍している人たちに嫉妬したり不平不満を言っても何も変わらない。嫉妬したり不平不満を言うのではなくて自分でできる努力をすること。努力もしないで嫉妬したり不平不満を言うのは恥ずかしいことだから。

  • 著者は日本たばこ産業(現JT)に就職し主計に配属された。そこは大蔵省(現財務省)が支配する世界だった。当然のことながら超非効率。1年の2/3を占める予算策定時期(この事自体民間では有り得ない無駄さ加減)にはなんと!AM2:00に上司が役人に帰宅許可を貰えれば家に帰ることが出来る。そして予算編成の佳境には大蔵省の廊下で何時間も座って質問を待つ事が仕事。必要な予算を獲得するためには架空の実験装置を導入することにするが、役人から質問されても架空の装置なのでまともに答えることもできず。大蔵省はその申請を決められた割合で削減し、それで仕事をしたことになる。本を読めばわかるが、おそらく役人周りの仕事は現在でも似たような状況、この国はこんな非効率に運営されているから、こうして無限に税金が浪費されている。成程いくら税収が過去最高額になっても全く焼け石に水だから、政府と財務省は虎視眈々と増税を目論む仕組み。しかし国民はそんな政府を絶賛支持し続ける不思議の国。
    この本では安倍政権は財務省に抵抗したとある。確かにそのような側面はあったが、消費税を10%に引き上げたのは安部・麻生コンビであり結局は財務省に屈服した。モリ・カケ事件も財務省がらみであることから、安部回顧録では財務省に嵌められたと書かれているようだが、自己正当化しているだけかもしれない。
    日本経済低迷の原因は急激な増税と社会保険料アップで可処分所得が減ったからと書かれている。しかし、そのことを言っても会社の同僚たちは既に諦めてしまっているかのようだ。現在がっぽり搾取可能な会社員という職業の社会保障負担率は5割近くになっている。
    聞き分けが良いというか、大人しいというか…。

  • この本を最後まで書いて出版されたことに感謝をします。

    難しいところもあった。

    けれど結局増税で、生活を絞り上げられているのは、しがない国民。

    私達は、知る権利があるはず。

  • ザイム真理教、というワードが強くて引っ張られるが、財政健全化との旗印をあげて庶民の負担を高め景気を上げることができない、この財務省たち、という話。一部、森永さんの想像の域のものもありそうです。

  • 消費税減税だけが、この国を救うとは考えてはいないが、いったん上がったものを減少、あるいは廃止させるには、とてつもないエネルギーを必要とする。もっとメスを入れなければいけない項目があるはずだ。

  • ニッポン放送の番組で知ってジュンク堂で購入

    本当に財務省はカルト集団だね

  • 確かに「財政均衡主義」は、特に経済学的なリテラシーをもたない一般人にはわかりやすい話なので、マスコミや知識人たちにより刷り込みにより「そうなんだろうなあ」と思ってしまっている自分がいたりします。この本はそれに反意を唱える内容ですが、途中、やや難しい理論的な話が出てきてしまっていることもあり、カルト宗教からすっきり”脱会”するのは結構ハードルが高そう。

    結局、今も昔も、日本国民の多くは、超アタマいい「財務官僚(大蔵官僚)」によるマインドコントロール下にあるということか!

  • 2024/3/2
    冒頭から試験ができる人間が必ずしも賢い人間ではないことを改めて教えてくれる。
    というより試験ができたが故に人間として醜悪になっていった成れの果ての姿が描かれている。
    経済学を含めた人文・社会系の理論はある意味、論者の数だけあることを考えると、森永の説明が100%正しいかどうかは判らないが、大手メディアが意図的に取り上げないという事実がここでの内容が所謂「トンデモ論」では決してないこと、少なくともメディアには本の売れ行きや言論の自由よりももっと優先すべきことがあるということを証明している。
    そしてその事実こそが森永の主張を頭から否定すべき内容ではないことだと受け止めさせてくれる。
    よく消費税率は海外との比較で語られることは多いが、徴収だけではなく再配分内容を含めた比較でないと何の意味もないと思う。
    そもそも収入のない子供や学生から強制的に税金を取るのであれば、無条件で公平・均一な再配分を伴なうべきであって、支援と称する再配分での様々な制約条件は不公平を生むだけでしかないと思う。
    おそらくその制約条件設定のやり取りこそが官僚にとっての悦楽の場なのかもしれないが。
    また、ここに記された様々な問題は突き詰めれば財務省単体の問題というより、根っこは官僚の縦割りという悪弊に起因するのではないかと感じる。
    最初は国のため国民のためと志の高い人もいるのだろうが、実際には各省庁の立場優先という環境の中にだんだん取り込まれて行ってしまう。
    もともと優秀な人たちなのだから数年単位でローテーションしても、いくらでも仕事はこなせるはず。
    でもおそらくその頭脳をフル回転させてそれが出来ない理由を並べるのだろう…そこには最初の志があるのかどうか…。
    公務員や財務省の中にも赤木さんのような正義感を持つ人も少なからずいると思う。
    でも命を投げ出さないとその意思表明が外に伝わらないような組織…ずっとその中にいる限り、その異様さ・異常さは意識できないと思うのだが。

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著者プロフィール

経済アナリスト、独協大学教授

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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