【小説24巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身3」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866990385

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計350万部突破!(電子書籍を含む)TVアニメ放送でますます大人気!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの、フェルディナンドとの再会。
    対等に渡り合えるからこそのバランスの良さで、ふたりのやりとりが、安定のおもしろさ。

    他の人だと、ローゼマインが祭り上げられすぎるきらいがある。

    前々から感じていた、ヴィルフリートの噛ませ犬感が、復活の兆し。
    この流れだと、ローゼマインとフェルディナンドのコンビが復活しそうで、楽しみではある。

    毎回楽しみにしているしいなゆうの巻末おまけ「ゆるっとふわっと日常家族」。
    今回もコミカルでたのしかった。

  • 面白かった。アホの子ディートリンデがアホと周知されているのを読むのは大変清々しい。
    ゲオルギーネもなんでこんなんを放置しているのか、それともこのまま放置するのには意味があるのか。
    フラウレルムはドローレス・アンブリッジでしかない。最後は大きなバチがあたってほしい人物。
    そして、ヴィルフリードがまたもやアホに戻りがちなのが苛つくが、アホキャラとしての需要があるのか。
    色々楽しいシーンがあったが
    なんといっても、フェルディナンドがマントを返還するシーンは秀逸。胸がすくねぇ。
    思い込みの強いディッターバカ軍団の善意の迷惑の自覚、良いです。とても良い。

  • 領地対抗戦でのダンケルフェルガーとの話し合いや、その後の王族との話し合いがすごく面白かった!相手の利益と自分の利益を考えて、上手に立ち回ろうとする上位領地と、ローゼマインの毅然とした態度で一瞬空気がピリつくものの、最後には和やかになってるあたり、冷静な話し合いが持ててると思う。すばらしい。
    ピカピカ奉納舞は予想通り周囲から鼻白らんだけど、最後は予想外の展開。フェルディナンドも王族に秘密にしてた魔法陣の知識を開示し出したし、いよいよラストに向けて伏線回収が始まってる気がする。
    ローゼマインの作った喋るシュミル人形と、ローゼマインの奉納舞の絵は並べて飾りたい。そしてハルトムートに見せたい。

  • ダンケルフェルガーやアーレンスバッハの文化の違いが際立つ巻だった。やっぱり名捧げは普通じゃないよねぇ。

    ローゼマインの下町商人式社交、
    エーレンフェストの下位領地式社交、
    ダンケルフェルガーの騎士を抑える権謀術社交、
    アーレンスバッハの私次期アウブですから社交
    同じ国内でもこんなに文化が違う。

    ※アーレンスバッハ式の本来の社交方式は不明。
    南の地だし、国外との交流も多いから結構大らかな所があるんじゃないかと勝手に思っているけど、ダンケルフェルガーの方が南だった…

    Ⅲ巻はいろんな意味でディートリンデが起こした珍行動が目立った。
    ハンネローレの芯の強さも書かれているだけに、対比すると月とすっぽんに。
    自領の者にもあいつヤバイ認定されてるディートリンデ。
    一般的な貴族教育を受けたはずなのに、次期アウブになってどれだけはっちゃけたのか…。

    ★ディートリンデの「わたくし、次期アウブですもの」わがまま事項
    ・貴族院の物語のように卒業式の朝に迎えに来てと婚約者を寮から追い出す
    ・他領との共同研究結果の作品のシュミルがすぐ欲しいと騒ぐ
    (ジークリンデとハンネローレもドン引き)
    ・参加者の度肝を抜く、ふんだんに盛られた髪型とピカピカ奉納舞(の結果、気絶して式を中断)
    ・行動を縛るためフェルディナンドの名を捧げよと要求
    ・エーレンフェストでもやっているならここでも神事をやれと祈念式をフェルディナンドに命じる

    1巻の間にこれだけ騒ぎを起こすディートリンデもなかなかですね。
    ローゼマインも人のことは言えないけど…。

    そんな騒ぎの裏でなんだか不穏な空気も出てるし、ヴィルフリートは勝手に不信感募らせてるし。
    アナタ録音の魔術具でローゼマインが講義を頑張る理由を一緒に聞いたでしょうに…。
    こうしてみるとやっぱりローゼマインの事をあまり理解できてないんだね。
    レスティラウトの方が理解できていた気がする。
    彼の描いたローゼマインの力作が、ハルトムートとクラリッサに見つかったらどうなるのかちょっと気になっているので、今後出てくることを期待。

    アーレンスバッハのアウブの体調不良や、第一夫人が急速に衰弱して亡くなったという記述や、左手に義手の文官っぽい殿方がゲルギオーネの側近になっているという証言など、いよいよ陰謀が本格的に動きそう。

  • ブリュンヒルデの反省と怒り
    ただ単に主の望みを叶える事が側仕えの役目ではない
    諫める事も一流の仕事の内という事ですね

    活動報告のラウレンツによる女性側近達の評価
    ちゃんと見れているんだなという感想と共に
    グレーティアに対しては失礼
    オチに使うなよ……

    本音を言えないフェルディナンド 研究したい=エーレンフエストに帰りたい
    貴族表現なのか、フェルディナンド表現なのか判断がつかないけど、分かりづらいよー

    領地対抗戦
    リュールラディ視点SS
    勘違いして盛り上がるリュールラディとミュリエラに冷静に突っ込むフィリーネ
    次々と神様表現が出てくる二人にハルトムートっぽさを感じる
    いや、エルヴィーラ母様の方か?
    この二人、ユルゲンシュミットの貴族院での同人活動をしていると考えるとしっくりくる

    オズヴァルトによるヴィルフリートへの苦言
    ヴィルフリートの教育問題の大体はオズヴァルトのせいだよなー
    ヴェーローニカ派の常識で通じるとまだ思っているあたり、情報収集と分析の能力が低いよね


    ところで、フロレンツィアが普通に転移陣を使ってるんだけど
    妊婦が転移陣を使った際の胎児への影響とか検証されているんだろうか?
    転移陣程度では胎内まで魔力の影響はないのか?


    奉納舞でのディートリンデのペガサス盛り
    今後、ユルゲンシュミットでは髪を盛る事が嘲笑の対象になってそう

    アナスタージウス視点のSS
    フェルディナンド陰謀論で盛り上がるツェント側近達
    読者からしたら勘違いも甚だしいのだけれども、貴族の常識や王族の周囲の人たちと鑑みればさもありなん

  • なんて可愛い表紙なんでしょうか。そして口絵のディートリンデ、ホステスさんの盛った髪やね。
    そして、エピローグでは次巻へと続く不穏の種。
    今回の面白かったポイント
    ハンネローネとそのお母様が素敵すぎる。
    アーレンスバッハとの共同研究で録音の魔道具に入れた内容最高。それがエピソードで効いてくるのもいい。4コマ漫画の天然ネタ(笑)。
    フェルディナンドとの恒例スキンシップをブルーアンファの訪れと解釈するヨースブレンナーのリュールラディの今後の活躍に期待。
    卒業式の奉納舞でディートリンデがやらかす…これ、ローゼマインは自分の卒業式でどう切り抜けるつもりなのか。

  • 久々のフェルディナンドとの再会、互いに世話を焼く二人。当人は変な意味合いは全くないけど周りから見れば距離が近過ぎてハラハラ(あるいはドキドキ)させられるんでしょうな。ローゼマイン、最後のハンネローレとの会話は事情を知らない側近たちが聞けば誤解しか生まなそうだよ!
    プロローグや巻末のヴィルフリート視点は派閥が違えば考え方も全く異なるよねと改めて感じさせられる。次巻、ローゼマイン達の婚約関係に亀裂が走りそうで不穏な感じ。
    カバー後ろの椎名優先生のコメントで笑いました。昇天ペガサスMIX盛りなんて単語この小説で見るとは思わなかったです。

  • 3回目読了(WEB版2回、本書1回)
    女神による強制成長前なので幼い容姿なのですが
    フェルデナンドとの接触(診察&つねる)からは
    周囲の人間はブルーアンファの訪れを感じている
    どうやら第二次性徴(魔力感知)を迎えていない
    ローゼマインが婚約者以外の異性に相応しい距離
    感をつかめていない事が原因のようです

  • ヴィルフリートといい、ディートリンデといい、ヴェローニカ派(というかその血を引いている者)への不信感が高まります。
    ローゼマインとフェルディナンドという「主人公」に相対する適役ポジションにあるからこそなのでしょうが、二人が領主(アウブ)になる地位にありながらあまりにも暗愚であることに、フェルディナンドではないですが頭を抱えたくなります。

    この先も主人公二人の足を全力で引っ張ってくれそうです。二人とも「自分の心に正直」というところはローゼマインと同じなのに、ここまで読者に与える印象が異なるというのは、やはりこれまでのストーリーの中で読者がローゼマインの「信者」になっている証拠なのかもしれません。

  • まさに、ディートリンデ劇場っていう感じの巻。

    ローゼマインとフェルディナンドの久しぶりの再会で、なれあいの懐かしい雰囲気に微笑ましくて嬉しい気持ちになっても、ディートリンデの場のクラッシャー力がえげつない。

    電飾奉納舞のいでたちも予想よりも上を言っていたし、シュミルのぬいぐるみを欲しがるシーンも、数々の上から目線のスタンスも、フェルディナンドに名捧げを強要したり、わたくしは次期アウブですから→次期ツェントを目指しますっていうところに至るまで総て、ディートリンデ痛い子やな!なエピソードがてんこもり(笑)
    短編では、ヴィルフリートがまたもやオズヴァルトに良いように操られそうになっている不甲斐なさにイライラ。
    エーレンフェストだけじゃなくて、ダンケルフェルガーもアーレンスバッハも、自認してる次期領主候補にはロクな人間居ないな!と思った。
    ネット版で読んでいないのでこの先どうなるのか知らないけれど、総取り替え必須じゃないの?

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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