【小説25巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身4」
- TOブックス (2020年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866990897
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計350万部突破!(電子書籍を含む)ビブリア・ファンタジー最新刊!
感想・レビュー・書評
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うわー、めっちゃ不穏!領主一族がバラバラになりそうで、結果ヴィルフリートが孤立しそうで!!
ハラハラして早く先が知りたくて一気に読んでしまった。
せっかくローゼマインが神殿にこもって領主争いに関与しない姿勢を示してるのに、勝手にヴィルフリートが自滅していきそうで。
神殿でご加護の再取得ができたことや、ギルんベルガで新たに印刷業を進められることや進歩も見られるけど、取り残されそうな人たちもチラホラ。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。一環してVSヴェローニカになってるのが
わかりやすくて良い設定だと思う。
ともかく、ヴィルフリートのアホ化が問題の本巻
まあ、アホポテンシャルのあるヴィルフリート
あやういねぇ。あとはクラリッサが暴走参戦。
神殿イベント多数。
アウブに第二夫人、就職
おもろいねぇ。御加護の再取得もおもしろかった。 -
久しぶりに下町やグーテンベルクの人々が登場。過去一シリアスな雰囲気の巻でメルヒオールの存在だけが癒し。
フェルディナンドが予定より早く不在となったり、粛清が前倒しになった所でフロレンツィアが妊娠。
内政がガタガタなのに他領から取引枠を増やすように圧力がかかり、八方塞がりな状態。
ローゼマインが神殿を出ることを見据えてメルヒオールが次期神殿長に就任することが決まり、後継者教育のため神殿の部屋や儀式などお勉強をすることに。
さらに粛清対象となった貴族の洗礼前の子供たちを孤児院に引き取り、洗礼後の子は青色神官として預かったり、予定されていたキルンベルガへの出張…
ともかく、神殿や印刷関連の仕事が増えすぎ!
肩代わりできる人材もいない中、妊娠したフロレンツィアの代わりに社交も頑張ってほしいと色々と要求されるローゼマイン。
あまりの要求の多さに、お姉さまにばかり負担をかけすぎです。とシャルロットが怒ってくれるのが救い。
たぶん婚約者より妹にキュンとした回数の方が多いよ(笑)
”今のエーレンフェストは、他領と領内の貴族、両方を満足させなければならないのだ。これが順位を上げた弊害ならば、私が責任を取らなければならないことかもしれない”
いや、順位を上げろはアウブ命令だったのだけど、、、
何だかんだと仕事を抱え込むローゼマイン。
領内の貴族たちはいまだに下位領地の考えのままなのと今まで交流する機会もなかったため、他領からどう見えるか、国際的な視点が養えていない。
粛清で自分たちの側近も退け弱っているアウブ一族に対し、長年の恨みを晴らそうとするライゼガング一族。
しかし若い世代は復讐よりも、エーレンフェストの発展の方がもちろん興味がある。
領内の思惑が入り乱れている中、自領内の貴族の支持を見境無しに優先するヴィルフリート、自分の望みに真っ直ぐ過ぎるローゼマイン、兄姉に振り回されサポートに尽力するシャルロッテ、兄弟の色々を見て英才教育を知らぬまに施されるメルヒオール。
仲良くすれば死角なしのすごいグループなのに…
ヴィルフリートの察しの悪さと、側近の能力の低さ(主におもねったり、主の権力を傘に暗躍したりするのは得意でも、責任を取ったりできるようには思えないしな…)が足を引っ張る…
めちゃくちゃ大変だろうけど、ローゼマインがいなくなった後に一番新事業で有能な貴族になるのは引き取った神殿育ちの貴族なのかもしれない。
自分の一挙一動が見張られ、何かあればすぐ否定される城の生活を過ごした彼らは、貴族の目から逃れる安心感と、神殿で自ら側仕えを選べる幸運を得られた。
メルヒオールが神殿長として貴族院で神事を行う際には青色神官として同行できるだろうし、
孤児院に行けば新事業がすぐ見れる。
いずれ彼らの名を預かる予定のアウブ一族は、ローゼマインの言葉を受け入れたことで、将来の有能な部下を得ていることに気づいてるかしら。
あと、小説家になろうの2020年5月8日の活動報告に、ラウレンツによる女性側近の批評が記載されているのだけど、加護再取得の儀式の際にローゼマインにグレーティアをからかう言動をするな(アンタ苦手意識持たれてるよ)と注意され、ひっそりと反省してるラウレンツ。
チャラ男ラウレンツが、不憫系健気なグレーティアに本気になる話がいずれ貴族院の恋物語としてヒットする気がする(笑) -
忠臣・ブリュンヒルデの活躍が光る巻でした。賢妹・シャルロッテや末弟・メルヒオールが一丸となって(また、ローゼマインの優秀な側近たちの働きに触発されて)領地のために尽力しようと奮闘しているのに対し、名捧げをした側近に振り回されているヴィルフリートの暗愚さがますます際立ちます。
領主一族がまたひとつにまとまることができるのか先行きが不安ですが、ここ数巻でますます旧ヴェローニカ派への嫌悪感が募ってきましたので、いっそのこと痛い目を見てしまえ、と思わずにはいられません。 -
過去のしがらみなどでヴィルフリートのみならず領主夫妻やボニファティウスまでもが不協和音の中、ローゼマインがまじ聖女でした。暗くなりすぎないのが、やはりこのシリーズ素晴らしい。
今回の面白かったポイント
ブリュンヒルデプレゼン、最高。カッコよ。
メルヒオールとシャルロッテは長兄ダメな分、頑張って欲しい。微笑ましかった。
ダームエル、魔石突っ込みや加護を得たのでまたも小ネタで良いポジション。でも、グレーティアがフィリーネをヤキモキさせる役割になりそうで楽しみ。
ついにクラリッサがエーレンフェストへ。
ギーベ・キルンベルガ(アレクシス、ヴィルフリートの護衛騎士の父)が素晴らしかった。 -
ランプレヒトはやっぱり浅はかだよなー
貴族的に実妹というローゼマインをそのままの意味で捉えているままだからな
エックハルトは元々フェルディナンド様至上主義で、実妹として振る舞えと言われているのと、自分にはできないフェルディナンド様への貢献を理解している
コルネリウスも最初は第三夫人の娘という意識はあったけど、その虚弱さ、努力家なところ、考えの危うさから親身になって接するようになった
その点、ランプレヒトはヴィルフリートの側近という環境が、ヴェローニカの常識を当たり前としているが故に、現在のエーレンフェストの実態とも乖離しているのも厄介なところですね
領主一族の会議
シャルロッテが眩しすぎるよぉ
ローゼマインの負担を減らすための提案や、結果的に余計にローゼマインの負担が増えている事への憤り
ヴィルフリートが同腹の兄弟とは思えないというのは理解できるけど、両親よりも大事に思ってないか?
まぁ、ローゼマインへの傾倒もそれはそれで危ういんですけどね
そしてメルヒオールが素直でカワイイ
フロレンツィアとしては思うところがあるようだけど、本人としては洗礼式を経たばかりなので先のことまではなかなか想定できないですよね
なので、目の前の神殿長という役割を精一杯務めるというのは読者としては納得
ヒルデブラントも幼いながらに自分の出来ることに対して前向きなのに、周囲の大人のせいでねぇ……
ライゼガングの総意
総意と言いつつ、まったく纏まってないんだよなぁ
緩くまとめるとローゼマインを次期アウブにというのはわかるけど
その中には過激派、消極派、穏健派と様々
そして、結果的には何だかんだでハルトムート無双という不本意な状況になるというね
そもそも、ローゼマインの事を理解してないよねー
まぁ、昔からライゼガングとの接触を抑えられていたという事情もあるのだけれども
ローゼマインからトゥーリへの成人のお祝いを贈るために、お守りという体裁を示唆するフェルディナンド様
遠回りだけど、これがちゃんとローゼマインを理解しているフェルディナンド様の優しさ
下町の家族との縁の重要性がなー
ミュリエラのエルヴィーラへの名捧げ
苦痛がそれほどでもなさそう
ミュリエラは2回目だからなのか、色が似ているからなのか判断がつかない
そもそも、エルヴィーラとミュリエラって色が似ているんだろうか?
適性の詳細ってどこかに載ってたっけ?
クラリッサが嫁入りの時に持参するメダル
このメダルって原本じゃないよね?
もし原本だとすると、どこのアウブも管理していない事になるし
だとすると、エーレンフェストで星結びをする時に必要なものなのだろうけど、その後はメダルはどんな挙動するのでしょうね?
嫁入りした領地に自然に登録されるとかなのかな?
それと、クラリッサの襲来はある意味で領地間の移動の脆弱性をついている
アウブの許可が出ているという情報の証左があれば、通常とは異なる状況でも無理やり通ることができる可能性がある
それも少人数だからできた事なのでしょうね
大人数の移動だったらもっとちゃんと確認されたと思うんですよね
ま、そんな強行軍もエーレンフェストの門番には止められるというあたり
これまでの出来事からセキュリティの意識が違う事が伺える
平民視点で、ダームエルが積み上げた信頼というのは大きいよな
何かあれば駆けつけてくれるお貴族様という安心感
これが後に行き先の選択の後押しになるのがよいら
トゥーリ視点の婚約
ギュンターの態度よ
まぁ、気持ちはわかるがね
こんな描写を読むと、帰郷が待ち遠しくなるー
国境門の描写と説明
国境門は春から秋にかけて開かれて、冬の間は閉ざされていた
となると、アーレンスバッハだけ開きっぱなしになったのは何故なんですかね?
他4つは閉じたままという事は、冬の間に開けられなくなった事象が起こったわけで
政変で第2王子が亡くなったタイミングがそこなのかと思うんだけど
だとするとアーレンスバッハだけ開いている状況が説明つかない
時期外れにランツェナーベを受け入れた事が前にもあったのかね?
それとも離宮関連の事情で一時的に開けたタイミングで、とか?
ヴィルフリートはオズヴァルトが去ったと思えばバルトルトがまた余計なことを……
いや、ホントにヴィルフリートのこーゆーとこバランスが悪いよなーと思う -
★わたくし、全力で養父さまを支えようと思います。(p.114)
▶領主一族の憂鬱。▶ブリュンヒルデの就活。《・・・・・・ぐぅ、ブリュンヒルデがカッコよすぎる。》p.139▶フェルディナンドの気遣い。▶クラリッサ暴走。でもローゼマインにも身に覚えがある。▶ギーベ・キルンベルガの思惑。▶ヴィルフリートの惑乱。婚約解消も近いか? 立ち直れるか?▶シャルロッテの謝罪。次期領主は彼女にしたいもの。▶ギュンターとクラリッサのローゼマイン愛。 -
表紙のとおり領主一族がバラバラの方向を見ていて読んでいても疲れる話でした…キルンベルガや下町との交流が救いですね。あとクラリッサはさすがダンケルの女という感じでした。書き下ろしのおかげでさらに楽しめました。シャルロッテ視点の書き下ろしの憧れや寂しさは胸が痛くなりますね。あとヴィルフリートの反抗期+唆されで大変さに拍車がかかってますね…彼も救われますように。
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面白かった。次巻が楽しみ。