ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ-
- 西村書店 (2021年7月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (33ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867060278
作品紹介・あらすじ
「よく見て、考えて、本物どおりにスケッチしたい」
世界中で愛される絵本作家は、生き物と自然が大好きなサイエンス・ガールでした。
ビアトリクスは少女時代、スコットランド高地の自然のなかを歩き回り、気にいったものすべてを集めてスケッチに熱中しました。たくさんのペットを飼い、動物の骨格まで観察して正確に描こうとしました。大人になるとキノコに魅せられ、スケッチはもちろん、研究を重ねて論文を書き、有名な学者たちに提出しました。1800年代の多くの女性と同様に、みとめられようと懸命だったのです。
のちに世界中で愛される絵本作家となったビアトリクスが、自然と芸術の両方に情熱をそそぎ、自分の道を見出すまでを描きます。知られざる一面に新たな光をあてた伝記絵本。
感想・レビュー・書評
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大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館
https://www.daito.ac.jp/potter/
Junyi Wu
https://junyiwu.com
ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ ★7月上旬 | 西村書店
http://119.245.210.133/book/archives/17041詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自然科学者になれなかった絵本作家の伝記でした。
ポターは子どものころから、自然の観察とスケッチに夢中でした。
様々な生きものを買っていたばかりか、動物が死ぬと肉をとり骨だけにして詳しくスケッチしたのです。なんというホネホネ団。
家で勉強を重ねたポタージュでしたが、学校に通えたのは弟だけでした。
しかし、郵便配達員で自然愛好家のCharleston・マッキントッシュと出会い、観察した物の正確なスケッチの仕方や分類方法を教えてもらいました。
キノコに夢中になったポターは、顕微鏡で観察し、キノコを発芽させ(初めてキノコを発芽させた人の一人に数えられています)ました。なんという南方熊楠。
論文も書きましたが、当時の男性社会の専門家会議所では認められませんでした。
論文は取り下げられました。
その後、小さな男の子に書いた手紙のウサギの物語が世界中で読み継がれるようになりました。
〇科学者ビアトリクス・ポターが生まれていたら『ピーターラビット』は世に出ていなかったのかな。
もしもパラレルワールドがあるなら、科学者であり絵本作家でもあるポターがいたかもしれないですね。 -
『ピーターラビットのおはなし』を書いた作者の知られざる過去についての絵本。イラストもかわいらしくて好き。
ビアトリクスの鋭い観察眼によって、ピーターラビットのあの絵は生まれたんだなあ。でも、キノコの研究家として認められていたらどうなっていたのだろうか、この時代の「女だから」という差別に悲しくなってしまった。あとになってからではあるものの、業績がちゃんと認められてよかった。 -
すこしせつない。
ビアトリクスポターさんがキノコのけんきゅうから、ピーターラビットのさかいえ。キノコのけんきゅうをねっしんにするビアトリクス。けんきゅうをしつづけて、がっかいにはいれなかったしょうじょ。かなしいことに、ビアトリクスは、がっかいにはいれないことに、でも、ビアトリクスはえをかきつづけます。そしてついに、ピターラビットをかきだしたのです。なんてかんどう♥︎。ピターラビットのさいしょは、キノコのけんきゅうだったのです。 -
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