アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり (9) (ゼノンコミックス)
- コアミックス (2022年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867204290
作品紹介・あらすじ
イスラム教の女性患者が、日本の医療現場で感じた違和感を払拭するため、萬津総合病院で特別女性チームが発足! さらに薬学生が実習で薬剤部に訪れるものの、ある問題を抱えていて…。医療の未来を切り開く第9巻!
感想・レビュー・書評
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緊急入院したイスラム教徒の女性患者・ワユニ。言語や文化の壁を感じて医療機関を避け続けてきた彼女。萬津総合病院は「外国人患者への対応と検証」のチームを発足し、医療チームを結成して対応する!後半では、男女1人ずつの薬学生の実務実習受け入れがスタート!しかし、実習は病院内に思わぬ混乱をもたらして──。
前巻から引き続き、イスラム教徒の患者回第二幕。息子・ファジャルの病状は安定したものの、その母・ワユニを襲った異変。言葉も通じず、文化も違う──そんな孤独な中で病に侵され、通院しなくてはいけない。家族がいるとはいえ、想像を絶する不安だよね。ぼくの身近な総合病院も外国人受け入れのために工夫していてすごいと感じる。
「カルテだけじゃなく患者を見ろって それは外国人だろうが戒律の厳しい宗教だろうが関係ない」
瀬野の言葉に不意を突かれる。外国人やマイノリティへ気を遣っているようで、属性だけを見て、まったく患者を見ていない空回り。患者を見る──誰が相手であろうとそれが基本なのだ。「相手を知ろうとすること」からすべてが始まっていく。
実務実習編は大波乱な予感…というか、すでに最悪なことをやらかしていて恐ろしい。室井のあの態度はあっけに取られてしまった。「人の心とかないんか?」と。いいところが一つもない(笑) 彼は彼でコンプレックスを抱えてそうだけど、病院に来たら医療人というのはその通り。患者の害となる実習生は存在感を消した方がマシ。でも、そのまま有資格者になられるのも怖いよな…。彼女に対する態度も劣等感マシマシで、実習のために利用してるだけでは?とすら思えてくる。彼の過去を知る旧友の存在がどう出るか。丸川の方の糖尿病患者も難題になりそうで続きを読むのが怖い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外国籍の患者さんと医療の問題。
言葉が通じても不安の多い病院という場所で
意思の疎通が難しいと、不安もふくらむ。
今は便利な翻訳機もあるけれど
薬や治療のことは微妙なニュアンスで
伝えにくいこともあるだろうし
現場の方々の苦労がしのばれます。
でも、やっぱり最後は人と人だと思いたい。
後半は実務実習の若者たちとの物語。
こっち(ジェネレーション間)の
意思の疎通も大変ダァ! -
どうもこの漫画は本当に難しい題材には深入りしないでちょっといい話程度でお茶を濁して終わることが多いな。
そうこんなうまく行かないし、一番無難な線で落ち着いて尻切れに終わってしまうのが気になった。
新しい話もショッキングなのは最初だけにならないか不安だ。
みどりの顔芸が多彩なところはよかったが。 -
2階マンガコーナー : QV021/ARA/9 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410168952
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外国人対応の難しさありますね。実習生編が始まり、双方にどんな化学変化があるのか楽しみです。
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研修制度について。安定のクォリティ。
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言葉の通じない国で生活する不安が、体調が悪くても医療機関の受診控えを招く。その結果、もしも病が進行していたら悔しすぎる。日本で暮らす外国人が、宗教や言葉の壁を不安にする事なく医療機関を受診できる環境が増えればいいと思う。
そして薬学部の実務実習生編。適当に流している感のある実習生がどう変化していくのか、次巻が楽しみ。