終末のワルキューレ (18) (ゼノンコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867204801

作品紹介・あらすじ

過熱していくベルゼブブVSニコラ・テスラの神VS人類最終闘争第8回戦。振動を武器とするベルゼブブの特異な能力に苦しめられるテスラだったが、想像を超えた科学の力で戦況を一気に変えていく!! 神VS人類13番勝負 第18巻!!

感想・レビュー・書評

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  • ニコラ・テスラvsベルゼブブの戦いは、お互いに出し惜しみせず、更に激しくなっていく!!
    本当に、タイマンバトル系の青年漫画として、最高域に達しているのに、まだまだ、その先に突き進んでいくなぁ、この『終末のワルキューレ』は。
    天才科学者であるニコラ・テスラが、ここまで、読み手の血を湧かせ、肉を躍らせる肉弾戦を繰り広げてくれるとは思わなかった。
    まさか、科学の力で、瞬間移動を現実のモノとし、ベルゼブブをここまで追い詰めるとは。
    ただ、彼が持っている最大の武器は、人間であれば誰もが持っているはずなのに、いつの間にか、持っている事を忘れてしまっている、多くの失敗で挫けず、成功を信じ、人の可能性に希望を抱き、前に歩き続ける愚直さじゃなかろうか。
    大切な人の命を奪い続けた自分の生に終止符を打ってくれる誰かを求めているベルゼブブの相手には、やはり、自分が歩みを止める姿を全く想像しないニコラ・テスラがピッタリだったんだな。
    しかし、そんなニコラ・テスラであっても、そう簡単には勝てないのが、ベルゼブブ。多くの神から、嫌悪が混じった恐怖を向けられているだけあって、その強さは、間違いなく、本物の域。
    しかも、死にたがっている一方で、この戦いに負けたくない理由が、今のベルゼブブにはあるのだから、ニコラ・テスラが苦戦を強いられるのも当然だ。
    ベルゼブブが、自分の死よりも、人間の全滅を望むほどの怒りを持つ理由、それは一つ前の戦いで、始皇帝と戦い、散ったハデスにあった。表情や言動に出るほど、ベルゼブブは、自分に大切な事を気付かせてくれたハデスに感謝していたんだろうな。ハデスは全力を尽くし、自分の負けと死を受け入れた上で消えていった、と頭じゃ理解していても、心が受け入れないんだろうな・・・
    科学者同士だけでなく、お兄ちゃん大好き属性同士だからこそ、ニコラ・テスラもベルゼブブも、絶対に、この相手に勝ちたい、と気合が入っている。既に、どちらも満身創痍だが、目の光は死んでいない。ほんと、どっちが勝つのか、予想が全く付かん。だから、大好きだぜ、『終末のワルキューレ』!!

    この台詞を引用に選んだのは、ニコラ・テスラが、科学者としても、人間としても強い理由が、しっかりと伝わってくるものだったので。
    失敗はしない、その方が、確かに良い。
    だが、失敗しなければ、自分に何が足りないのか、成功するために何をすべきなのか、見えてこないのも事実だ。
    大事なのは、その失敗から、何かを学び取ろうとする意志だ。
    どこまでも、前へ、先へ、未来へ進み続けられる者は、多くの失敗をパーツにして、成功と言う作品を作り、その成功を更に収束させて、更なるイイ物を生み出してきたのだから。
    人類は、弱くて、愚かで、情けないから、これまで、色々とやらかしてきた。
    それでも、未だに、人類が滅び去っていないのは、そのやらかしを反省し、次世代を素晴らしいモノにしようと、歩みを止めなかった者がいたからだ。
    本当に、強い人間ってのは、失敗でへこたれず、泣くべき時じゃない時は笑い、自分の人生に全力を尽くし、次の者へバトンを託せる者を指すんだろう。
    果たして、ニコラ・テスラのバトンは、今、誰が受け継ぎ、次は誰が手渡されるんだろうな。
    「・・・でも、これはちょっと、本当に自信ないんだ。素材の耐久値と設計の相性がどうなるか・・・失敗したら、どうしよ・・・・・がっかりするだろうな、アル爺さん・・・」
    「失敗はしてもいいんだよ」
    「え?」
    「失敗するから、新たな発見が生まれるんだよ。ほら、お姉ちゃんがママに教わったシチューだって、はじめは失敗ばっかりで美味しくなかったのに、何度も何度も作ってるうちに、今では僕らの大好物になったでしょ?失敗こそが・・・人類を進歩させてきたんだ」(byデン・テスラ、ニコラ・テスラ)

  • そう、科学こそが人類の過去と現在を未来に繋いでいくのです。

  • ニコラ・テスラってFGOのイメージが強いんだけど、この漫画のイメージもあまりズレてないから、なるほどこんな人…って納得しそうだ。

  • 出オチかと思ったニコラ・テスラ、かなり良キャラじゃないか…

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著者プロフィール

アジチカ: 『嶌国のスバル』(講談社)作画担当(カトウチカ名義)。高い熱量を持つ絵柄は読者の心を熱くする。小5男子を心に飼っている。

「2020年 『終末のワルキューレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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