本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867840030
作品紹介・あらすじ
キューバの作家、レイナルド・アレナスの『夜明け前のセレスティーノ』に続く〈ペンタゴニア〉五部作の第二作目。バティスタ政権崩壊とカストロの革命政権の交代期に、貧しい生活にあえぐ家族に囲まれて思春期を送る青年フォルトゥナートを主人公に、現実と非現実、人称の境を飛び越えながら、生の苦難と魂の叫びを描く。パワフルな言葉が紡ぎだすめくるめく小説世界。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
キューバ出身の作家レイナルド・アレナスのペンタゴニア5部作の2作目。
前作の『夜明け前のセレスティーノ』は詩や歌のような独特のリズムから強烈な暴力と再生が描かれていた。
今作は国に蔓延する独裁政権から革命というより身に迫った暴力が描かれている。
その暴力も直接描かれるというよりも、どこか気配がする。迫ってくるかのようだった。
またビジュアル的にも面白い。二段組とは違うが、サブエピソードなど、同時進行で起きてることなのか補足なのかわからないが、突如挟み込まれるのは新鮮だった。
この調子で残りの作品も翻訳してほしい。
5部作目の『襲撃』は水声社から出ているが、こちらも現在は手に入りにくくなってるので、どうにか!
全3件中 1 - 3件を表示