本気で結婚したい人のお見合い活動マニュアル―ここまでやるかカリスマ仲人おばちゃんが放つ婚活必勝バイブル

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870318694

感想・レビュー・書評

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  • 本当に世話焼きなおばちゃんに話しかられているような文体で書かれているので、親しみを感じる人もいれば、うっとおしく感じる人もいるかも…?(笑)
    30代以上の読者を想定して書かれているようなので、20代以下の人には当てはまらない(あるいはピンとこない)内容も多いです。

  • 個人で仲人型結婚相談所を運営し、
    絶大な人気と実績を挙げている著者による、
    お見合いマニュアル。
    タイトルには「本気で結婚したい人の…」とあり、
    実用性ある一冊を志向している。

    結婚情報サービス会社、結婚相談所、
    ネットお見合い、仲人のそれぞれの違いと
    利点、弱点についてきっちり解説してくれるところから
    始まる。
    実にこれがわかりやすい。

    そしてお見合いとはなんぞや、どういう心構えで臨むべきか、
    を著者の経験から、情感とロジックの両方を備えた
    語り口で伝え、かつ豊富なケーススタディー(主に失敗者の例など)を
    紹介しているので、「こうなっちゃマズい」というのがよくわかる。

    率直にいって、実に面白いし、役立つ一冊である。
    「本気で結婚したい人」には、ぜひ一読をすすめたい。
    分量もあまり多くないので、さらっと読めるし、
    それでいて学ぶところは大だといえる。


    「恋愛」と「結婚」がセットでなくてはならないというような
    認識が、特にある世代から下で圧倒的主流派であることが、
    「結婚したい」人にとっての不幸な環境を作り出しているような
    気がする。

    そもそも恋愛とは何かといえば、人間が生物として遺伝子の保存をなしたい
    という本能が、生殖可能年齢到達後に、異性への強い関心というかたちで
    発現された「意思状態」の一種だということができる。

    いっぽうで結婚とは何かといえば、男女が相互を長期的パートナーとして
    認め合い、それを周囲の人間関係に広く周知し、かつ社会システムが承認することで、
    その関係の維持に努める「社会的状態」である。

    したがって、ここの関係は大変薄いわけである。
    (たしか脳研究でも、恋愛状態の「熱情」と長期的な「愛着」は
     まるで違う物質の作用である、という話があったはずだ)

    「恋愛」から「結婚」に移行するケースももちろんある、これはおそらく
    結婚という社会システムが登場した数千年(?)前からあっただろうけれど、
    「親が決めた」とか「部族が決めた」とか「地域社会が決めた」とか、
    スタート地点がまるで違う結婚のほうがおそらく多かったわけである。

    今日の日本では、この「恋愛以外にはじまる結婚」がどんどん消えている。
    それどころか、かつて本田透が自著で指摘したような「恋愛至上主義」が
    結婚までも侵食していて、
    「恋愛が苦手だけど結婚はしたい」という人を苦しめているのではないかと
    推察する。
    日本の結婚率があがらず、少子化が加速しているのも、このへん大きいだろうな。


    …と、このへんまでは私も本書を読む前から分かっていたのだが、
    本書を読んでみると、実際にお見合い市場がきちんと存在して、著者のような
    仲人の活躍によって、結婚志願者たちがまず、自分の「マインドセットを変えて」
    お見合いに全力投球できる状態になって、そのパワーでもってお見合い→結婚を
    成功させていく例は少なくないのだということを知り、
    うーむ、大したものだ、と思った次第である。

    結局のところ「マインドセットを変え」て、「行動あるのみ」が目的達成への
    最短かつ王道ルートなんだろう、と思う。
    恋愛至上主義に影響されるのは、それは私たち人間がミラーニューロンを持ち
    模倣によって進化して巨大文明を作ってきた、いわば本能的な部分の仕組みだから、
    それはそれでしかたない。
    しかし、自分のゴールを決めたのなら…たとえば「結婚したい」がゴールなら、
    それに向けてマインドセットをがちっと変えて、あとは船頭の助言を聞いて
    ひたすら走ることがとにかく肝要なのだ。
    そうすれば、間違いなく、ある程度の社会性を持った人ならだれでも、
    結婚はできるよ、と本書を読んで思った。


    「結婚したい」という人で、かつ自分が「恋愛至上主義に毒されている」ような
    気がする人は、まず一度、本書を手に取ってみることをススメたい。

    恋愛至上主義というモノが自分の脳内を占拠しているなら、もし、それを
    「お見合い機会主義」に取り換えることができたなら、
    きっと納得いく結婚まで到達するパワーを発揮できることであろう。

  • 読んでみたい!

    金スマで初めて山田由美子さんを知りました。

    早速ネットで立ち読み。

    続きが気になっています。

  • 2008.11/4
     おもしろい。一気読みしてしまった。お見合いの極意。「婚活」最近興味あり。

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著者プロフィール

山田由美子(やまだ・ゆみこ) 専門 西洋文化・社会・思想史 1974年 大阪市立大学文学研究科修士課程英文学専攻修了 博士(文学)(大阪市立大学) 大阪市立大学助教授(1990-1999) 神戸女学院大学教授(1999-2013) ロンドン大学客員研究員(1995) 大阪市立大学経済学研究科客員研究員(2007-2008) 著書 『ベン・ジョンソンとセルバンテス』(世界思想社、1995) [英語版:Ben Jonson and Cervantes (Maruzen, 2000)] 『第三帝国のR・シュトラウス』(世界思想社、2004) 『原初バブルと《メサイア》伝説』(世界思想社、2009)

「2018年 『アメリカ民主主義の衰退とニーチェ思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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