基地で働く: 軍作業員の戦後

  • 沖縄タイムス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871272131

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  • 反発、葛藤、憧れ、矛盾。色んなものがないまぜになってそれでも基地でたくさんの人が働く。基地を嫌い、憎んだりしながらもそこで働き、でも同僚の外国人とは楽しく仲良く過ごせる。同じ人間だもの。そんな沖縄の人々の今に続く社会観が、基地で長年働いた方々の証言から浮かび上がってるような。
    83名もの方々の証言集。印象的なのは、多かれ少なかれ、何らかの形で”戦争に加担した”という負い目を感じていること。ベトナム戦争時の話題は多い。
    そして抑圧されながらも、そこで闘い、少しずつ労働者としての権利を獲得していく物語も。
    未だに日本が沖縄が抱える矛盾。歴史を知ることは重要だと特に感じるこの頃…。ありがとう。

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著者プロフィール

沖縄県で発行されている日刊紙を発行する新聞社。戦時中の唯一の新聞「沖縄新報」の編集同人を中心に1948年7月1日、那覇市で創刊。「鉄の暴風」と表現された熾烈な沖縄戦など戦争の反省に立ち、県民とともに平和希求の沖縄再建を目指したのが出発点になった。27年間に及んだ米軍統治下では自治権の拡大や復帰運動で、住民の立場から主張を展開した。1972年の日本復帰後も、在日米軍専用施設面積の7割以上が沖縄に集中することによる過重負担や、基地があるゆえに起きる事件・事故、騒音などの被害、日米地位協定の問題などを追及する。また、県民生活に寄り添い、子どもの貧困問題の解決などに向けた論陣を張る。2023年に創刊75年を迎えた。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「2023年 『沖縄の生活史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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