- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784871541176
作品紹介・あらすじ
返済に苦しむ若もの急増。奨学金制度の問題点、改善策は何か。困っている方の相談窓口、救済方法も提示。
感想・レビュー・書評
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自分も大学時代、当時の日本育英会の奨学金をもらってた。何とか完済出来たけど。
この国立大学の授業料の高騰は、酷いね。次男が2022年に大学受験なので調べてて知ってはいたけど、それに輪をかけて、奨学金事業の金融ビジネス化。
融通の効かないお役所が、サラ金以上の最悪の債鬼だね。うちの子供達には絶対に借りさせないし、もっとこの事実をひろめたい。 -
『日本の奨学金はこれでいいのか!――奨学金という名の貧困ビジネス』(奨学金問題対策全国会議[編] あけび書房 2013)
編者:奨学金問題対策全国会議
著者:伊東達也 弁護士
著者:岩重佳治 弁護士
著者:大内裕和 研究者(教育社会学)
著者:藤島和也 大学院生
著者:三宅勝久 ジャーナリスト
装幀:アルファ・デザイン 下平純一
【メモ】
・学資ローンについて私が以前より気になっていた点が(本書ではとくに負の面で深く)言及されていた。問題意識はまともなものだと思う。
・分類なら、338金融か370教育か
・http://syogakukin.zenkokukaigi.net
【簡易目次】
はじめに(2013年10月 奨学金問題対策全国会議 共同代表 弁護士・伊東達也) [003-005]
目次 [006-010]
第1章 [総論]教育における格差と貧困――「貧困ビジネス化」した奨学金問題から考える〔大内裕和〕 011
第2章 [ルポ・奨学金地獄]若者の借金奴隷化をたくらむ「日本学生支援機構」――延滞金を膨らませて骨までしゃぶる“奨学金”商法〔三宅勝久〕 061
第3章 [相談・救済活動の現場から]「奨学金被害」の実態と救済への道――制度上の諸問題、救済制度活用、そして改革への提言〔岩重佳治〕 105
第4章 [座談会]日本の未来を奪う「学生ローン=奨学金」〔岩重佳治,大内裕和,藤島和也,三宅勝久〕 145
資料編 185
あとがき(2013年10月 奨学金問題対策全国会議 事務局長 弁護士・岩重佳治) [192-194] -
日本育英会から、日本学生支援機構へ。スカラシップから学資ローン=スチューデント・ローンへと変質。奨学金とは名ばかりのサラ金業者と化した日本学生支援機構の実態。その取りたて方も、まさにかつてのサラ金業者以上。
にも関わらず、日本学生支援機構の実態があまり明らかにされていない現状と世間の自己責任論。そして、奨学金という名の学資ローンを多額に借りざるを得ない、今の大学生をもつ親世代と無知な学生たち。まさに貧困ビジネスとは、このことか。余りの衝撃に唖然! -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784871541176 -
日本における高等教育のアクセスの悪さは、先進国のなかでもワーストだが(下手をすると発展途上国並なのかもしれないけど)
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親の経済力が子供の学習に影響を与える負の連鎖
現在も進もうとしている大学の学費の値上げ
これからを支える若い世代ばかりに負担を強いる構造と、そんな構造が作る“奨学金”を借りざるを得ない状況について考えさせられる一冊 -
奨学金が返せない人が増えているいわゆる奨学金問題ついて書かれた一冊。
日本育英会はいつの間にか日本学生支援機構という名前に変わり、有利子の奨学金が多くなっていた。正規雇用が当たり前でなくなった現在、奨学金の返済は重くのしかかる。さらにローンでないが故の過酷とも言える取り立てがあることも。
数十年で跳ね上がった大学の授業料。他の先進国では無料だったり、無償の奨学金が整備されてる所がほとんどなのに。日本の大学教育は世界でも特異なのだ。
奨学金問題を多くの人に知ってほしい。それにうってつけの一冊。 -
まず対策の第一歩として、全教職員は必読。