分子栄養学のすすめ (健康自主管理システム1)

著者 :
  • 阿部出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872426526

感想・レビュー・書評

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  • おじいちゃんの凄すぎる自由研究。自分の身を自分で守るためにどうすればいいのかを、頭のいいおじいちゃんが研究してわかりやすくまとめてくれた本。

  • 例えば骨。
    カルシウムさえあれば骨が作られるのではない。
    食べ物を分解してカルシウムを作るのにたんぱく質や様々なビタミン、ミネラルが必要だし、カルシウムを骨へと届けるのにも、古い骨を壊すにも、新たに骨を作るにもたんぱく質や様々なビタミンやミネラルを使う。
    それと同じことが血管、筋肉、皮膚、ホルモンなど生命活動を維持する全ての場面で行われている。

    体にそれらの活動を全うしてもらって「健康に生きる」ためには、種類も量も多くのたんぱく質、ビタミン、ミネラルが必要だ。
    自分はそれを賄えるだけのものを日々口にしているだろうか。

    三石先生のこの本は、できる限り平易にわかりやすくそれを訴えている。高校の生物くらいの内容だと思う。

    著者本人でさえ、日々の食事だけでは健やかに生きるための全ての栄養素は賄えないのでビタミン剤を利用するという。
    おにぎりだけ、パンだけの食事で生きていけないことはないのだろうが、「健やか」とはほど遠そうだ。

  • これまでの栄養学を古典栄養学とバッサリ切り、まさに分子栄養学へのパラダイムシフトとなる根拠を明確に科学的に示している。
    個人的に想起されたのは、古典栄養学と古典派経済学の類似だ。
    まさにある前提における一部の現象をあたかも自然科学のように学問化し、説明できない現象は無視をする。
    そして何より罪深いのは、そこに科学的な根拠が乏しいからこそ、それを操る人間の手で恣意的にビジネスに生かすことができるという点だ。
    政治力の強い人間にとって"本当のこと"は邪魔である。それを強く感じさせられた。

    本編の内容で言うと、とにかくタンパク質の大切さは身に染みて腹落ちし、自分の不調の根本原因はここにあると確信した。
    そしてその改善のためには、テレビやネットに溢れる情報ではなく、本当の意味での科学に基づく知識の獲得と、自らの身体の個性の理解、実践を進めながらその声を聞いてPDCAを回していくことが必要だと理解している。

    この後のシリーズも読んだ上で、マーケティングに影響されない、自己決定の健康獲得を目指してやっていこうと思う。

  • 人間の細胞の数が日々減っていき、代謝が落ちていく現象のことを老化と呼んでいる。

    高齢者の食事量が減るのは基礎代謝量が落ち、筋量も落ち、必要とするエネルギーの絶対量が減るからだろう。

    代謝には精度があり
    その精度は人によっても異なる。
    DNAによって異なる。
    代謝の良くないところは、病気になりやすい。

    人によって何の病気になりやすいのかをDNAである程度測定できるのはそのためだ。

    筆者は
    メガビダミン主義といって
    その精度を出来るだけ高めるために、
    多量のビタミンミネラルを取り、
    代謝が十全に行われることを狙う考え方のようだ。

    そして、
    代謝のベースとなるのがタンパク質であり、タンパク質がなければビタミン・ミネラルは活用されないので、タンパク質を多量にとるという考え方。

    世界最先端のテクノロジーを活用すれば、血液の水分のクラスターが細かくすれば、その分代謝が促進されるので、今まで通りに摂っている栄養素の代謝率を上げるというアプローチがある。

    さらにメガビダミンで多量の栄養素を取れば最強だ。

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著者プロフィール

1901年、東京生まれ。東京帝国大学理学部物理学科卒。同大学院修了後、多くの大学で教鞭をとる。還暦を機に医学にも造詣を深め、「分子栄養学」を創設。科学読み物の古典『ロウソクの科学』の訳者としても有名。1997年1月、死去。その2週間前まで、雪山でスキーを楽しんだ。担当医は「ガンなど一切なく、臓器はすべて正常でした。三石理論でガンが予防できることを、ご自身の体で証明されたのですね」と語っている。著書に『医学常識はウソだらけ』シリーズ、『脳細胞は甦る』(すべて祥伝社黄金文庫)など、多数。

「2020年 『医者いらず、老いしらず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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