ゆるす言葉 (Dalai Lama’s word collection)

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872579505

感想・レビュー・書評

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  • 胸に響く言葉。。。ダライラマさんの心を表す優しい表情も写っていて、大好きな本です!

  • 読みながらずっと涙が止まりませんでした。
    戒律のため朝昼しか食事をとらないけど時々お腹がすいてビスケットなどを食べてしまうそうで、
    大変失礼ながら萌えてしまいました。

  • ゆるすことは 自分が自由になる唯一の方法。
    ゆるしたいさ あたしだって。

  • うえつじといえば、テンジン・ギャツォが大好きであることで、日本ではつとに有名ですが、今回はそんなダライ・ラマ14世のお言葉を紹介します。

    ・怒りや憎しみでは、問題を解決することはできません。それらを解決できるのは、思いやりと真の優しさによる癒しだけなのです。世界平和を持続するための手段は、「思いやりによるゆるし」しかない。私はそう思うのです。

    ・人類、さらにはすべての生きとし生けるもの--人間も動物も--には、幸福を求め平和に暮らす権利があります。これとは反対に、他人に痛みや苦しみを与える権利を持つ者など一人もいません。

    ・ゆるしの気持ちを身につければ、その記憶にまつわる負の感情だけを心から手放すことができるのです。ゆるしとは「相手を無罪放免にする手段」ではなく、「自分を自由にする手段」なのです。

    ・愛、ゆるし、思いやりにより、私たちはさらなる希望と決意を手にし、より明るい未来に向かって進むことができます。怒りや憎しみに負けてしまえば、道に迷い、苦痛に満ちた人生を送ることになってしまいます。

    ・利己的な考え方は他者を害するだけでなく、まさに自分が望んでいる幸福を阻害します。

    ・本当の意味の思いやりは、まず自分自身に対して向けられるべきものだと思います。まず自分自身に思いやりを持ち、それを周りの多くの人たちに向けて広げていくのです。つまり、自分自身を忌み嫌い、嫌悪しているような人は、他者を思いやることなど不可能なことだからです。

    ・私たちは知らず知らずのうちに、愛や思いやり、協力、いたわりといった人間になくてはならない最も基本的なものを育むことを忘れるほどに、物質的進歩に夢中になってしまったのです。

    ・今の自分の幸福があるのは、すべて他人の勤勉な努力のおかげです。自分の周囲を見回して、住んでいる家も、働いている建物も、使っている道路も、着ている服も、食べている食物も、すべて他人が提供してくれたものであることを認識しなくてはなりません。見知らぬ無数の人々の親切がなかったら、これらのどれ一つとして存在せず、享受することも利用することもできないのです。

    ・人権は万人共通の関心事です。なぜなら自由と平等、そして尊厳を求めることは人類に本来備わっている性質であり、私たちにはそれを獲得する権利があるからです。

    ・不幸なことに、最も声をあげられない人々こそが、人権を奪われている人々なのです。したがって、こうした自由を享受している私たちこそが責任を負っているのです。

    ・どんなにひどいやり方で強制しようと、暴力は人間が根源的に求める自由への願望を押さえつけることは決してできません。

    ・政治それ自体はなんら汚いものではありません。人が政治をそうしているのです。

    ・経済は大切です。しかし、人間性はもっと大切です。人権や環境問題など、経済より大切なことはたくさんあります。利益を求めてビジネスの世界で関係を築いていくときにも、大義を見失わないことが肝心です。

    ・怒りと憎しみこそが、私たちの本当の敵なのです。これこそ私たちが全面的に立ち向かい克服すべき相手なのであり、人生に時として現れる一時的な「敵」は真の敵とはいえないのです。

    ・普段、あなたの怒りが10分間続くのなら、8分に減らしてみてください。次の週は5分に、次の月は2分に減らしてください。そうして怒りをゼロの状態まで持っていってください。そうやって、心を鍛えてください。

    ・宗教の目的は、美しい教会や寺院を建てることではなく、寛容、高潔、愛といった肯定的な人間の資質を培うことにあります。

    ・裕福であれ貧しくあれ、教育を受けていてもいなくても、どの国家に、どの宗教に属していようと、どのイデオロギーを信じていようと、最終的に私たちひとりひとりは、他の誰とも変わらないひとりの人類にすぎないのです。私たちすべては幸福を望み、そして苦しみを望みません。

    ・たとえ過去に深く傷ついたとしても、怒りや憤りを手放すことができます。我慢強さと寛大さでそのときの状況を冷静に分析すれば、「過去は過去だ。だから怒りや憎しみを抱え続けていても意味がない」ということに気付くことができます。

    ・心の内なる平和と社会的調和を同時に体験するには、物質的進歩に精神的進歩が伴わなければなりません。心の内なる平和なくしては、心のやすらぎが欠けていては、平和を保ち続けるのは不可能です。

    ・精神的な幸福は、五感で味わう快楽よりはるかに大切なのです。快楽が続くのは短い間ですが、本当の幸福とは長期にわたって続くものです。

    ・古くからの友人は去ってしまいましたが、新しい友人がやって来ます。毎日の生活と同じことです。古い一日が過ぎていき、新しい一日がやって来る。重要なのは、それを意味のあるものにするということです。つまり大切な友人、あるいは有意義な一日にするということなのです。

    ・自分の欠点にひとつでも気付くことは、他人の百個の欠点に気付くことより、ずっと有益なことです。

    ・自信を喪失してはいけません。人間には皆、同じ能力が備わっています。「私は、価値のない人間だ」と考えるのは、間違っています。全くの誤りです。自己を欺いているのです。自信を失い、「私のような者に一体何ができるのか」と思うなら、成功への道は閉ざされてしまいます。

    ・世界は美しく平和だ、ととらえることは間違っています。この世に苦しみがあり、この世に悲劇があるかぎり、私たちはそれを自分の体験として感じていかなければならないのです。飢えている人がいるのに、自分だけが飽食してはいけないのです。心が痛む現実や、他の人が苦しんでいる状況をしっかりと見据えて、ひとりひとりが考えていくべきです。

    ・宗教を信じようと信じまいと、思いやりの心は私たちが生きていくのに役に立つものです。なぜなら、身体に調和をもたらしてくれるからです。思いやりの心を育めば心身ともに健やかになれます。

    ダライ・ラマ14世も今年でもう75歳。なんとかならんものかしら。中国次第なんだけどね…。う~ん…(-""-;)

  • 大泣きしながら一気に読んでしまった。

    すでにプレゼント本として決定!!

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    もし私の国が侵略されなかったならば
    おそらく私は今よりずっと保守的になっていたことでしょう。
    中国人は私を、強靭で決意の固い人間にしてくれました。
    私は、自分を進歩させてくれた中国に、感謝しているのです。

    怒りや憎しみでは、痛々しい状況や問題を解決することはできません。
    それらを解決できるのは、
    思いやりと真のやさしさによる癒しだけなのです。
    世界平和を持続するための手段は
    「思いやりによるゆるし」しかないーそう私は思うのです。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    もう怒りんぼのアタクシに必要なことだらけ。

    そういえばイースト・プレスの社長さん、
    某高級誌に在籍したとき、
    わざわざオフィスに副編集長を訪ねてきてくださったなあ。

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著者プロフィール

1935年チベットに生まれる。2歳のとき、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認められ、6歳から僧侶としての修行を始める。愛に満ちた教えによって、チベット仏教の世界だけでなく、全世界の精神的なリーダーとみなされる。1989年にノーベル平和賞を受賞。2011年には来日し、東日本大震災の犠牲者を悼む法要をとりおこなった。

「2021年 『こころにいつくしみの種をまく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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