日本文学 二重の顔 (阪大リーブル 2)

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  • 大阪大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872592351

作品紹介・あらすじ

宝誌和尚像の顔の表皮がめくれ、内側からもうひとつの顔がのぞく。読むものと読まれるもの、見ること、見えること、見られることの間に不思議な変化や変身が生まれ、古典の世界は新たな相貌を帯びてくる…著者は二重・三重に意味が満ちている日本文学の深みに分け入り、多層化・多面化するテクストの機微を解読する。源氏、徒然、明恵の夢、柳田民俗学から落語の世界まで広く深く渉猟し、"成る"をめぐって展開する書き下ろし力作評論。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    宝誌和尚像の顔の表皮がめくれ、内側からもうひとつの顔がのぞく。
    読むものと読まれるもの、見ること、見えること、見られることの間に不思議な変化や変身が生まれ、古典の世界は新たな相貌を帯びてくる…著者は二重・三重に意味が満ちている日本文学の深みに分け入り、多層化・多面化するテクストの機微を解読する。
    源氏、徒然、明恵の夢、柳田民俗学から落語の世界まで広く深く渉猟し、“成る”をめぐって展開する書き下ろし力作評論。

    [ 目次 ]
    第1章 二重の顔(桂枝雀『猫』のこと;裂けた顔、覗く顔―宝誌和尚立像 ほか)
    第2章 『源氏物語』の秘匿の顔(裏の顔、もう一つの顔;すきまと日本文化―垣間見と『源氏物語』 ほか)
    第3章 『徒然草』の二層の「心」(『源氏物語』と『枕草子』;『徒然草』にとっての『源氏』と『枕』 ほか)
    第4章 夢とわたし―もう一つの自伝(夢と物語;物語と夢 ほか)
    第5章 「目」の物語(夢と目覚め―まなざしの問題へ;「邪視」の視界―いにしえの「目」と「木」 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 卒論ゼミでお世話になった先生の本です。
    落語が見に行きたくなりました(笑)

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著者プロフィール

1959年生まれ。国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は日本古典文学。京都大学大学院博士後期課程中退。博士(文学、京都大学)。
大阪大学大学院教授を経て、2010年4月より現職。国文学研究資料館併任助教授、コロンビア大学客員研究員、ネルー大学、チューリヒ大学、ベトナム国家大学、チュラーロンコーン大学、ソフィア大学の客員教授などを歴任。
著書に、『徒然草への途』(勉誠出版、2016年)、『かくして「源氏物語」が誕生する』(笠間書院、2014年)、『説話集の構想と意匠』(勉誠出版、2012年)、編著に、『夢と表象』(勉誠出版、2017年)、『夢見る日本文化のパラダイム』(法藏館、2015年)、『中世の随筆』(竹林舎、2014年)など。京都新聞に「文遊回廊」を連載(2017年〜)。

「2020年 『古典の未来学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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