- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872902846
作品紹介・あらすじ
初めてのデート、塾通い、島尾家の十二ヵ月、祖父・島尾敏雄、父と母、亀のぴよことアヒルのガーコ、叔母のマヤさん、バイト、教育方針…。忘れがたい風景を綴った胸にせまる随筆集。
感想・レビュー・書評
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クラスメイトの男子も大作家のおじいちゃんも、まほちゃんの手にかかるとみんな同じようにおもしろい。
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これ、新しいわけじゃないのだけど島尾伸三さんの大ファンなので。そしたら、ちょうどまほちゃんのお父さんの誕生日についてのエッセイがあって、なんと明日じゃん!ということで意を決して島尾伸三さんにお祝いの短いメールを送ってみました。したら、、、なんとなんと翌日にお返事いただいてしまった!!!!
まほちゃん、お父さんのお誕生日も祝って差し上げて下さい(笑)。 -
小さい頃、庭でとれた桃を牛乳と砂糖を混ぜてミキサーにかけてサイダーで割ったものを飲んでいた、あの感覚がふわふわふわ〜どーーーーん!と押し寄せてきました。
甘酸っぱい、その頃、平和だったのかわがままだったのか、不満がいっぱいだったり、何だか不思議な気分になる随筆集。
渡辺ペコ作品は、しまおまほ作品と通ずるものを感じます。
ランダバウトの主人公・真は、いつでもしまおまほちゃんと同一人物のように感じます。
それにしても、このお父さんは人のお父さんだと思えば面白おかしいですが、自分の父だったら困る。これだけは、書いておきたい!
お父さんといえば、離婚した元夫は小学校の朗読ボランティアをしていて、ある日、この「まほちゃんの家」から数編、読みました。
小学生の心にも面白いけれども、何か残るものがあります。 -
家族の食卓の風景、友達との思い出、旅行、塾、教室、親戚、初デート。大人になると忘れてしまうそういった日常の一コマ一コマが鮮やかに描かれる。読んでいるうちに、自分の過去のことも思い出してきた。
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短いエッセイ集。
第一編の「マヤさんのこと」は名文。
きわめて平易な文章でつづりながら、
静かに胸を打つ。
ラジオでのしゃべりから、「視点の面白さ」
みたいなものを期待して読み始めたが、
むしろ、子供の頃の記憶をありありと目の前に
提示する文章の力に目を開かれたのが発見でした。 -
エレ片で知ったしまおさん。自身と家族のこれまでを回想したエッセイ。静かで淡々とした語り口、数々の写真。好きになってしまった。
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YUKIちゃんに勧められて読みました。
著者の子どもの頃のエピソードや
周りの人たちに対する優しい目線にほっこり。
自分はこんなに幼少期の細かいこと、
覚えてないかもなぁ。 -
しまおさんの本。
読むのは3冊目。
しまおさんは勇気がある人だと思う。
自分の弱さをちゃんと見ていて、そこがすごくいいと思う。
家族のことがよく出てくる。
小説家の祖父、その妻である祖母、父の妹のマヤさんのこと・・・
愛情あふれた写真もいい。 -
今まで読んだしまおさんの本は緩さの中におかしさややさしさを感じるものばかりだった。でも『まほちゃんの家』は悲しく、寂しいエピソードが多かった。けれども緩さは変わらずあって、不思議な感覚で読めた。
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「平成の向田邦子」しまおまほさんのエッセイ集。
身辺について書かれたエッセイが多いですが、この本はとくにご自身とそのご家族にぐううっと寄って書かれています。
「普通」とはすこしちがうしまお家の様子を、いたって「普通」に文章に書き出していく手腕に脱帽です。 -
☃
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あんまり気付いてなかったけど、エッセイ集なのね、これ。
なーんか変わった家だなーと思ったら、芸術一家。
確かにこの感覚、一般人じゃない。すごい納得。
途中で写真が入ってたのはめっちゃびっくり。
奄美大島とか、南の島行きたいなー。日本の南の島。 -
愛あふれる暮しの手帖的、オリーブ的、エッセイ。鴨はまだしもカメを野に放つ(=捨てる)ところでマイナス1★
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ほのぼのしていて、本当は心に痛みを感じるところも、さらりと書かれていて、作者の茫洋とした優しさがいいと思いました。
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泣けた。
もういない愛しい人たちのことや、
だめだった恋愛のこと、
傷ついたことや、
暗闇の中にいたことなど、
なんか、いちいち泣ける。
一緒に追体験したかのような錯覚に陥る。 -
しまおさんの家族の話。
幼少の頃の話をよくこんなにも覚えているもんだ。 -
大学2,3年生のとき、しまおまほさんの世界にとっぷりはまってた。
久しぶりに読んだまほちゃんの文、すき!!!
なんでもない文のようだけど、笑えたり、じんわりしたり、ほんとすきだなぁと思う。
最後の「低気圧」とか「お別れ」とか、ああいいなぁと思った。
いい本! -
僕にとっての「エッセイとはこういうものだろう」的感触が得られたエッセイ。家族の話とか恋の話、幼少期からティーンのときまでの話が恥じらいを含んで書かれている。しまおまほは今後もこういう文体で、過去の話ではなく現在の日常の些事についてどんどんエッセイを書いていって欲しい。
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島尾敏雄の妻『死の棘』のモデル、ミホさんが亡くなったという報道があって、手に取った一冊。祖父母や両親がそれぞれ作家や写真家という独特の環境で育ったようだ。
あたたかく包まれる雰囲気を感じるのは、彼女が大好きだったマヤさんのことに触れた文。
その他のエピソードから、肉親の無条件の愛というよりも、独立した人格を持つ1人ずつの関係から出る言葉のやりとりだと感じた。
作成日時 2007年05月28日 17:55
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父親 島尾伸三が撮った幼い頃のまほちゃんの私小説ならぬ私写真集「まほちゃん」とあわせて読めば楽しさ倍増です。自由できままで時々苦しいくらい密着した家族。こどもの頃のできごとも感じたことも 今経験したことのように伝わってくる著者の文章に クスリと笑ったりホロリとしたりドキドキしたり。こどもの頃のまほちゃんも大人になったまほちゃんも 相当素敵。ともだちになりたい。
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読むときゅんとなる。
きゅんとなる本が好きでよく読む。
こんな人になりたいとも思う。
わたしが憧れるのはだいたいこういう人だ。 -
著者が今までの人生のいろんな場面について書き綴ったエッセイ集。自分と同年代の著者のため、いろいろと感じることも多い。