「しゃべる」技術~仕事力が3倍あがる話し方の極意

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872903805

感想・レビュー・書評

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  • 営業力、交渉力、接客力、プレゼン力……デキるビジネスマンに共通するのは高いコミュニケーション能力だった!だれにでも備わっている「話す力」にみがきをかければ次々と成功への扉が開く。ビジネスに必要なトーク術がつまった、常にワンランク上を目指すビジネスマン必読の書!(Amazon.co.jp)

    会話の基本をしっかり教えてくれる一冊。著者のプロフィールを紹介すると、オーディオメーカーの営業職を退職後、北海道にあるFMラジオパーソナリティーとして活躍されています。ラジオのパーソナリティーは、しゃべる技術をとても必要とする仕事ですが、営業職時代は空気さえも読めない「あがり症」だったとのこと。そんな自分とオサラバできたきっかけは、友人の結婚式司会をやったことだそうです。どんなプロでも初めての経験は必ずある。行動することが人となりを変えていく源泉だと教えてくれます。

    本著は主にビジネスマン(とりわけ営業職)向けに書かれていた内容だったのですが、その他職種やプライベートでも活用できるメソッドをたくさん教えてくれます。いつものように、参考になったトピックを備忘メモ。(笑)


    ・「アボヒナグホマ」

    ・ジャグリングフレーズ 「というと?」

    ・オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

    ・「ソ」の音程で挨拶を


    これらは気持ちのよい会話や、的を得た会話を進めるために必要なメソッド。新しい発見は少なかったのですが、やはり基本は大事なんだと教えてもらえます。特に「アボヒナグホマ」は提案型営業や企画型営業の方は必須です。ネタバレになってしまうのですが、少し解説を。


    ア  アイコンタクト
    ボ  ボディランゲージ
    ヒ  ひとつ・・・
    ナ  なぜなら
    グ  具体的には
    ホ  他に
    マ  まとめると


    まず、1対1でも大勢の前でも話す場合に必要なのが、アイコンタクトとボディランゲージ。熱意や真剣さを訴える上で欠かせません。その後の「ヒナグホマ」を会話中で使うと、論理的で説得力のある会話にすることが可能です。例えば以下のような会話になります。(本著から抜粋。)


    「ひとつお願いしたいことがあります。それは、携帯メールを使った販促を加えたいということです。なぜなら、ここ最近、PCよりも携帯サイトへのアクセスが飛躍的に伸びているからです。具体的には、このような数字です。他にも、20代から30代の女性が帰りの電車のなかで、携帯に届いたメルマガを読むことが多いという調査結果が出ています。まとめると、化粧品の販促をしかけるなら携帯メールははずせません。拡販できる可能性がきわめて高いということです。」

    これはウチのようなセラピスト業でも応用できる。コース案内・オトクなプリカ提案・定期的なメンテナンスなど。お客さまのあらゆる状態を把握したうえで、「アボヒナグホマ」を用いて案内すると、セラピストへの信頼度もかなり変わってきそうです。お客さま視点に立つことの大切さを改めて痛感します。もうひとつ挙げるとすると、「ソ」の音程で挨拶をするというトピック。「ソ」とは、音楽のドレミファソラシドの「ソ」。この「ソ」の音程で挨拶すると、聞いている側はとても心地がいいようです。確かにその日の気分によって音程が変わっているようだと、『オマエは気分屋か!?』とツッコまれそうなので、この「ソ」は意識していこうと思います。

    チャンスがあれば、著者のFMラジオを聴いてみたい。話すのが苦手・あがり症の方は、参考になると思いますのでぜひ。

  • すぐに実践できる効果がありそうなことと、すぐに実践は難しそうな効果のありそうなことが書かれており、マスターできるまで手元にずっと置いておきたい本。
    「はじめに」で、たいそうなことが書かれてある印象だったが、書いてあるとおり。
    図書館で借りて読みましたが、買います。

  • しゃべる技術というものを日本人は学校であまり学ばない。欧米では、ディベートやプレゼン能力を高めるための授業があるのに・・
    国際社会で沈黙は金ではなく禁です。自分の考えをきちんと伝えなければその場にいないのと一緒。国際社会でなくとも、会社の管理職ともなればある程度のスピーチ能力が求められる。日常でも、話のまとまりがなかったり独りよがりな会話は嫌われる。
    実は、しゃべる技術って若いころから練習しておけばかなり有利な資産になることは間違いありません。
    一方で、しゃべりたい内容はあるのに、あがり症でうまく話せず悔しくて落ち込む経験のある人も多いと思います。この場合の理由は、自意識過剰。他人はそれほど期待していないのに、自らハードルをあげて撃沈するタイプ。本書には、緊張という大敵を避ける2つの技術(意識を外に向けることと事前準備)について解説しています。
    以下2つの話はネタとしても丸暗記しておきましょう。
    ・厚さ1㎜の紙を39回折りたためば地球から月までの距離(38万㎞)を超え、約55万㎞にもなる。
    ・京都三条の糸屋の娘、姉は16妹は15、諸国大名は刀で殺す、糸屋の娘は目で殺す(起承転結)
    2008年Amazon和書総合部門第8位になった本です。

  • うーん。それほど あがるかな‥

  • 一口に、しゃべる技術といっても・カツゼツ・表情、ボディーランゲージ・論理構成力・内容の面白さ・緊張しない方法などなど、さまざまである。本書は、このさまざまなしゃべる技術を網羅的に説明する。著者がキャスターだけに、人前でしゃべることに対するプラクティスが多く、人前での説明、会話に苦手意識がある人には、お勧めかもしれない。

  • あがり症だったという方が書いているだけあってか、人前で話すのが苦手な自分が見て、しっくりくる内容が多かった。

    何回か読み返して私自身の苦手意識を無くしていきたい。

  • よかったところもあり、一度頭を読書脳にしてから、もう一度読む。

  • 暑いという言葉を使わずに、暑さを表現する、とか、~といえば、という連想ゲームなど、自分の五感や連想力を鍛えるやり方は参考になった。

  • ドレミファソの話

  • なぜ?を5回繰り返す。と同じくらい強烈に響いた「着地力」。

    「だからこそ」
    「ようするに」
    「つまり」
    「そんなことから」
    「さて」
    を接続詞に加えるだけで着地力が高まるという。

    つまり、上記の接続詞を使うだけで結論を出す力が高まる!

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著者プロフィール

麻生けんたろう(あそう・けんたろう)
ラジオDJ、パーソナルモチベーター、FMりべーる取締役。
あがり症の営業マン時代を過ごすも、局アナをしている友人との出会いにより克服。アナウンサー養成学校に通う。その後、札幌転勤を機に独立を決意。北海道のラジオ局を中心に喋り手として活躍。近年はその経験を活かし、話し下手で悩む経営者、医療関係者、就活生、女性起業家など、延べ1900人以上に個別指導をするほか、地元・旭川では聴衆の関心をひきつけるプレゼン力、初対面でも相手の心を開くコミュニケーション力を磨く勉強会「雄風会」を主宰。ラジオの喋り手ならではの話術「スケッチ・トーキング」をはじめ、メンタリズム、コールドリーディング、NLPのスキルを融合した仕事や恋愛に活かせる独自のコミュニケーションノウハウを伝授している。
著書に『人前で30分話すためのプロの実践テクニック』(同文舘出版)、『「しゃべる」技術』(WAVE出版)、『「話がわかりやすい!」と言われる技術 スケッチ・トーキング』(大和書房)など多数ある。累計の読者は10万人以上に及ぶ。

「2020年 『初対面も、電話も、苦手な人も どんな人の前でもあがらない話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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