複合被曝~テレビじゃ話せない!食と放射能の話~

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905458

作品紹介・あらすじ

日本では外部被曝を所管するのが文部科学省で内部被曝を所管するのが厚生労働省と、被曝行政も縦割りになっている。しかし行政が縦割りであっても、体を分けることはできないし、ましてや私たちの健康への影響を考えるときに、別々に論じることはできない。食品事件のたびに国に提言を続けてきた著者が、はじめて内部、外部の両方で被曝する「複合被曝」の実態と被曝食の問題に斬り込む。

感想・レビュー・書評

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  • ●内容
    食の安全に関する第一任者の「放射能と食」の緊急提言。

    ●目次
    1章 放射能汚染食が「複合被曝」を引き起こす
       (複合被曝=外部被曝+内部被曝
        政府の汚染隠しに怒りを感じる ほか)
    2章 食品安全委員会は科学を政治に身売りするな!
       (3か月で豹変した食品安全委員会
        公正中立が簡単にゆがめられてしまった ほか)
    3章 事態はもっと深刻だった!コメ・肉汚染の実態とは
       (500ベクレル以上は検出されないはずだった
        消費者の安全より保身を図る農水省 ほか)
    4章 「直ちに影響ない」だけじゃない政府の汚染隠し疑惑
       (直ちに影響はないは本当でも…
        わかっていないことをわかっていないと言えない
        官僚政治 ほか)
    5章 複合被曝をなくすために国は今すぐ実行を!
        (子どもの安全は守れたのか
        民間に遅れやっと始まった子どもの検査 ほか)

    - - - - - - - - - -

    なんとなく、「放射能? うちは大丈夫でしょー。」
    なんとなく、「食べて応援しちゃおうかなー。」
    なんとなく、「家族で被災地へ。」
    な方達。ぜひ読んでほしい・・・。

    原発・放射能関係の本は、できるだけ読んでいるけれど
    重要なこと、結構出てます。
    “安全!”とワケわからん御用学者が多い中、勇気ある!
    というか、よく出版できたな―!と思うくらいの内容。
    この勇気にちょっと感動。
    でもって、この本は「なんとなーく」の方には
    モッテコイの分かりやすさだと思います。

  • チェック項目14箇所。「自分や家族の安全・健康は、国に任せておけない」のが現実です、自分や家族のために何をすればいいのか、そんな悩みを持っている方に、この本が少しでもお役に立てれば幸いです。放射線は、放射性物質から放出されますが、この放射性物質が体の外にある場合を外部被爆、体に中に取り込まれた場合を内部被爆といいます、日本では「外部被爆を所管するのが文部科学省」で「内部被爆を所管するのが厚生労働省」になっています。今、日本で一番問題になっているのが、人口放射線である放射性セシウムです、ところが原発事故から7ヶ月もたってから、同じく人口放射線である放射性ストロンチウムにも広範囲に汚染されている可能性が出てきました。これまでストロンチウムは、福島原発の100キロ圏内だけしか、行政側の調査は実施されていません。内部被爆をするということは、放射性物質と共存することになります、放射性物質が排泄等で体外に排出されるまで、放射線を浴び続けることになるのです。放射線による被爆は、WHOの外部機関である国際がん研究機関の発がん分類で、一番レベルの高いグループ1に指定されています、放射線を放出する放射性物質は「発がん物質」だと世界中で認めているのです。たとえ微量でも内部被爆は極力避けなければなりません、福島原発事故以前は、ほとんどの食品が、放射性セシウムは不検出だったはずです。1ミリシーベルトが安全値ではありません、10ベクレル含まれた食品が安全というわけではありません、特に内部被爆の健康影響はわかっていません、セシウム汚染食は、まったく必要のないものです、たとえ10ベクレル含まれていても、健康への影響が否定できない以上「暫定規制値を下回っていれば食べても大丈夫だ」というのは、政府の傲慢以外の何ものでもありません。内部被爆の影響はほとんどわかっていません、内部被爆を極力少なくすることの必要性は、世界中の科学者・専門家の一致した見解です。被爆量の安全値は0です、少しでも被爆をすれば、何らかの健康影響がかなりの時間を経たのちに現れるかもしれません、暫定規制値を基準に安全を考えることが間違っているのです。汚染食が大量に垂れ流されていることで、私たちは内部被爆し、高濃度に汚染された汚泥や焼却灰の外部被爆の恐怖にさらされています。水道水や原乳、野菜で暫定規制値を超えたものが出たときも、セシウム汚染牛肉が全国に流通したときも「一度くらい食べても大丈夫」の一点張りでした。「いったい子どものために何をしてやれるのだろう」「家族のためにどこまでできるのだろう」もう一度じっくり考えてみましょう、そして、決断した答えが大正解です、自分に自信を持ちましょう、どんな決断をしようが、自信を持って決断したことが、自分にとっても家族にとっても最高の判断です。セシウムは、カリウムと違って、まったく必要のない、何のメリットもない、しかも、がんなどの健康影響がそうとう心配されている発がん物質といえます、その発がん物質入り食品が、健康や安全・安心を訴えることころでも堂々と販売されています。

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著者プロフィール

1953年生まれ。77年慶応義塾大学商学部卒業。テック電子(現、東芝テック)など、流通関連会社にて、添加物、衣料品の表示、バーコードシステム商品などの企画、開発を担当。91年の添加物表示改正の際には、テック電子の担当責任者として、スーパーや百貨店、食品メーカー、卸業者向けに、全国で講演。現在、消費者問題研究所代表。食品表示の専門家として、マスコミでの評論や執筆、講演活動を精力的に行う。

「2018年 『面白いほどよくわかる「食品表示」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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