ラジオがつないだ命: FM石巻と東日本大震災 (河北選書)

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  • 河北アド・センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873412689

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  • 震災関連

    河北新報出版センターのPR
    https://kahoku-ss.co.jp/books/978-4-87341-268-9/

  • 東日本大震災の発生直後から、まさにタイトルの通り、「ラジオがつないだ命」について、様々な物語が紹介されている。
    この本で紹介されているのはほんの一部なんだろうけども、ラジオというメディアが皆とともに必死になって活躍していて、多くの人の心の支えになっていた様子がうかがえる。
    様々なメディアがあるなかで、ラジオの優位性を訴えるのではなくて、ラジオならではのつながりについて、ルポタージュ・ドキュメンタリとして読むことができる。

    この本は、先月(2013年10月末)に宮城県に行ったとき購入したもの。
    その旅の中で触れた土地のことも書いてあり、感慨深く読んだ。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
     東日本大震災の津波に襲われた自宅2階から、携帯電話で必死に助けを求めるメールを打ち続けた女性がいた。雄勝小学校の教師は、30kmの道のりを歩いてラジオ石巻にたどり着き、地区の惨状を伝えた。幼稚園にいる娘の安否がつかめず、わらをもすがる思いでラジオ石巻に飛び込み、情報を求める母親がいた。
     甚大な被害を受けた石巻市の地域FM局「ラジオ石巻」はリスナー(聴取者)から数多くのSOSメールを受けた。生死の境にあるリスナーを助けたい―と、アナウンサーはメールや安否情報を伝え続けた。
     ラジオの電波に“駆け込んだ”被災者らの「あの時」を振り返る。
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    【目次】
    はじめに
    第一章 SOSメールとSOS情報
    ・「助けて! 家が流れてくる」、死を覚悟のメール
    ・生死の境さまようメール次々
    ・先生 人、救助求め キロ歩く
    第二章 安否確認情報と生活情報
    ・行方不明の娘とやっと再会
    ・次はお父さんに任せるはずだったのに……
    ・強い絆、店の再建を後押し
    ・生徒の避難状況はラジオを通して
    ・小犬の「もも」は今どこに
    ・ラジオを携帯しながらボランティア活動
    ・スタッフ不足、非常招集で乗り切る

    第三章 支援情報
    ・女川町とカナダ・ネルソン市との懸け橋に
    ・寿司職人、海外の夢舞台へ挑戦
    ・一歩だけ前に 輝く命のため
    あとがき
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  • 被災地の真っただ中で活躍した地域コミュニティFM。
    当時の状況を聴取者の視点から振り返る。

    停電でテレビも見れず、携帯も通じない場面でも、乾電池などがあれば手軽に聞くことのできるラジオ。とくに地域に密着したコミュニティFMは、被災現場での最後の希望といえるのではないでしょうか。

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