キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方

  • キネマ旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873763927

感想・レビュー・書評

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  • ジブリ作品で、何回も見たくなる作品があるけれど、あれつまらないな と密かに思っていた作品がある・・けれど、やっぱりと納得に導いてくれて、なかなか面白い。

  • おもしろいアニメとおもしろくないアニメを幾つかの手法を用いて分析している本。筋立てを13フェイズに分けて、構成ができているかを分析。リマインダーやミスペンスの存在などなど。具体的な作品としてラピュタやセーラームーンなどを細かく分析しおもしろいアニメの構造を説明している。が、相当繰り返し見返して分析したような内容なので、そんなに繰り返し見ないと面白さがわからないアニメを見るのは疲れるなぁと思う。
    ただ、最近のアニメは第一話が面白くないと続きを見てくれないため、第一話が面白くなければ見なくていいというのは納得。

  • アニメと書いているが、基本的にアニメ映画の事を書いているので、映画にも通じる部分はある。文末には、時間を大切にしようと書いているが、面白いものとつまらないものを見分けるのも、個性を磨くための作業の一つだと思うので、この一言で終わらせたのはどうかと思った。

  • 13フェイズ構造、リマインダー等、アニメだけでなく様々な作品を観る上でおもしろいかおもしろくないかの判定の基準となる要素を各作品を例に出して書かれている本。とてもおもしろい。もちろんなんとなく楽しい、なんとなくつまらないで判断するってのが当たり前だと思うんだけど、じゃあなんで楽しいの?って言われたときになんとなくってのはちょっと悲しい。理論的に考えられるようになるってのは作品をより深く味わえることになるし、人にも勧めやすい。
    ただし、この本を読むだけじゃなく実際に作品と照らし合わせないと意味が無いからこれからこの本を参考に好きな作品について考えてみたいと思う

  • 久々に読んだアニメ評論本。
    とはいっても、ここで分析されてるほとんどのアニメが、見たことないかはっきりと覚えてない作品ばかりなので、残念ながら実感はわかなかった。

    「画作り」「ミスペンス」(ミステリーとサスペンスを掛けあわせた造語)、「論理骨折」と13フェイズという視点で考えたら面白くなるらしい。
    筋立てに13段階もあることに驚いた。そこまで考えられているんだろうか。

  • ■概要
    面白いアニメの要素を解説し、いくつかのアニメの例を挙げて、それがなぜ面白いのかを説明した本。
    面白いアニメは、以下の(0)から(13)までのように、13フェーズ構造で物語が展開している。
     第1幕「対立」…(0)背景、(1)日常、(2)事件、(3)決意、
     第2幕「葛藤」…(4)苦境、(5)助け、(6)成長・工夫、(7)転換、(8)試練、(9)破滅、(10)契機
     第3幕「変化」…(11)対決、(12)排除、(13)満足

    その他重要な要素は、主人公にとってのミスペンス(ミステリー「謎」+サスペンス「ハラハラする危機」)が起こる事、
    8つのキャラクターの役割(主人公、敵対者、犠牲者、協力者、対抗者、支援者、依頼者、狂言回し)があることなど。

    ■感想
    著者が、面白い作品として挙げられているのは「天空の城ラピュタ」「トイストーリー」「映画ドラえもん のび太と鉄人兵団」「エヴァンゲリオン」など。どれも好きな作品なので納得。
    反対に、けなしている作品「ゲド戦記」「コクリコ坂から」「映画ドラえもん のび太の人魚大海戦」は観たことないので、何とも言えない。

    アニメに限らず実写の映画・ドラマでも、13フェーズの中の第2幕「葛藤」が丁寧に描かれていて、主人公の心の変化に納得感があり感情移入できる物語かどうかが重要なのだと思う。そういう脚本を書くのが難しいんだろうけど。

  • 資料ID:21204616
    請求記号:778.77||N

  • 読んだけど、『フラクタル』好きなので、ちと微妙。

  • 「フラクタル」、「ゲド戦記」が好きな人は読まない方がいいです。逃げない評論が好感をもてます。

  • 所謂いい脚本や話を学術的に分析した本で、かなり真面目。 致死を「TVアニメに向いていないやり方だが巧妙な伏線をしいており、かなりトリッキーな作品」には納得。 13フェイズ構造はアニメ感想を書く時に役に立ちそう。 作者はSDGFの脚本を担当していたこともあり、ファンの人は興味があるならぜひ。

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著者プロフィール

<ぬまた・やすひろ>
1962年生まれ。玩具と出版をつなぐデザイン会社でのキャラクター・ビジネス経験の後、作家・長谷川潤二氏に師事し、フリーランスの編集・脚本家となる。脚本家としてテレビアニメ「SDガンダムフォース」他。ゲームには数多くの匿名リライト作がある。シナリオアナリストとして、VIPO「シナリオアナリスト養成セミナー」講師などで活躍。著書に『「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方』(キネ旬総研エンタメ叢書)がある。

「2011年 『超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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