新版 ナイチンゲール看護論・入門 -『看護覚え書』を現代の視点で読む (白鳳選書<48>) (現代社白鳳選書)
- 現代社 (2019年7月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784874741863
作品紹介・あらすじ
本書は、初版本『ナイチンゲール看護論・入門-看護であるものとないものを見わける眼』では明示できなかった、“『看護覚え書』を現代の視点で構造化して読む”という視点を導入したことで、ナイチンゲール思想の真髄をより分かりやすく浮き彫りにしています。
また、ナイチンゲールの病気のとらえ方=病気とは回復過程であるというテーマを、現代の生命科学の知見をふんだんに取り入れて解説することによって、ナイチンゲール思想に新たな光を照らし、彼女の思想の斬新さをよりクッキリと描いています。
ナイチンゲール思想は、決して古びた思想ではありません。超少子高齢化時代の看護・介護のあり方と、人類のこれからの健康を志向していくときに、大いなる道標となる生命感あふれる思想です。それは人間と生活を重視し、大切に守り育てるという思想を根底に宿しており、時代が変わっても変わらないものの見方を示しています。
感想・レビュー・書評
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適切でない用語使用に違和感を覚える箇所あり。
腸内細菌がこころの病を軽減できる、は言い過ぎで、うつ病患者の研究例はあるが(しかも初期段階にある、と研究者自身が認めている)、こころの病とまで広範には言い切れない。
人工の添加物入りの食品や抗生物質の摂取により、体内の微生物世界が崩壊し、自己免疫疾患やうつ病になやまされるようになった、というような指摘も限定的であり、その他の要因(社会システムの荒廃など)の重層的な理由がないがしろにされている印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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