自閉症スペクトラムものがたり

著者 : 東條惠

• 考古堂書店 (2005年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ぽんだなさんの感想 · 2019年5月21日]

自閉症スペクトラムのひとは、なぜ視線をあわさなかったり、コミュニケーションが苦手だったりなどの、対人関係の困難やコミュニケーションの障害などが生じるのかの理解のための仮説の提唱。著者によれば、自閉症スペクトラムのひとは「心の理論」（＝「自分・人・物の区別」「自分に意志があるように、他人にも意志があるという視点の不在」）の不調によるものだという仮説。それを、自閉症スペクトラム者の自伝からのエピソードから言葉をひろい、明らかにしようとする試み。