- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875021681
作品紹介・あらすじ
本書は、さまざまなタイプの「科学における誤りと不正」を取り上げ、なぜそれらの不正が起こるのか、それを防止するにはどうすればいいのかを提案する。
感想・レビュー・書評
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読書録「科学の罠」3
著者 アレクサンダー・コーン
訳 酒井シヅ、三浦雅弘
出版 工作舎
p278より引用
“ところが、実際に専門家として意見を求め
られる者の選択基準は、その問題について長
年有意義な研究を積み重ねてきたことや、専
門誌にその研究結果を発表してきたことなど
と無関係なことが多い。”
目次から抜粋引用
“科学のルールの成立と違反
実験者の影響
疑惑の影の中で
批判と挑戦
どこまで行けば終わるのか”
微生物学者である著者による、科学者達の
不正について記した一冊。
実験結果の捏造から著作の盗作についてま
で、一つ一つの事例を丁寧に解説されていま
す。
上記の引用は、情報媒体が科学的話題を取
り上げる時についての一節。
テレビに出ていて専門家だと紹介されると、
どうしてもその人の意見をあてにしてしまい
がちです。現在はネットがあるおかげで、疑
問に思ったらある程度調べることが出来るの
で、鵜呑みにしてしまうことは少なくなって
いるのではないでしょうか。
そう思うと、ありがたい時代になったなと思
います。
科学者として生きていけるくらい賢い人で
も、富や名誉欲にいつでも勝てるわけではな
いようですね。
つい最近、日本でも大きな話題になった件が
ありますが、まあまた別のことで、今度は
まともに頑張って欲しいと思います。
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