動物たちの日本史

著者 :
  • 海鳴社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875252504

作品紹介・あらすじ

埴輪の時代から現代にいたるまで、日本人と動物とのかかわりをずっと研究してきた著者。本書では日本人の動物観に影響を与えたさまざまな史実や文学作品を紹介し、また取材旅行の紀行文やエピソードを盛り込んだ味わい深いエッセイである。

感想・レビュー・書評

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  • 『そして中国において狸と表記され怪異をあらわす動物は、タヌキではなくヤマネコやジャコウネコであった。またそのため、日本ではタヌキとネコの混同が生じた。ネコが化ける理由は、この辺にある。』

    ええー!そうなのー?!と序盤にあったこの引用部分でびっくり。
    膨大な作品や記録(時には実際に旅して)を参照し、結びつけて語られる、動物との関わりから見る日本史はとても面白かった。
    何で狐、狸、猫は化ける(ことになってる)のに、やはり身近にいたはずの犬や馬は化けないのか、すら考えたことなかった…もうちょっと考えて生きよう、と著者への敬意と共に思いました。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000167531

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著者プロフィール

1932年東京都に生まれる。都立大学理学部卒。1967年から立正大学教養部勤務、講師、助教授、教授を経て、95年から仏教学部教授、02年から立正大学名誉教授。著書に『日本動物民俗誌』『河童の日本史』『狐の日本史 古代・中世篇』『狐の日本史 近世・近代篇』『狸とその世界』『魔女と科学者その他』『日本のルィセンコ論争』『胞衣の生命』ほか多数。

「2006年 『日本人の動物観 変身譚の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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