不寛容の時代 ボクらは『貧困強制社会』を生きている

著者 :
  • くんぷる
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875510550

作品紹介・あらすじ

著者が非正規労働者を初めて取材した20年前、それから20年の間に非正規雇用者は急激に増え、今や働く人の約4割が非正規労働者になっている。弱者への切り捨て・差別・自己責任化する風潮などが広がり、コロナ禍でさらに日本社会の脆弱さが露呈した。
非正規労働者の実態を取材した渾身のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • 5人に2人が非正規労働者。他人事ではない「貧困強制社会」のリアルに迫る 『不寛容の時代 ボクらは『貧困強制社会』を生きている』 | BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/topics/2021/08/25015880.html

    ボクらは「貧困強制社会」を生きているの記事一覧 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
    https://toyokeizai.net/category/359

    図書出版くんぷる
    http://www.kumpul.co.jp/

    不寛容の時代 ボクらは『貧困強制社会』を生きている 藤田和恵(著/文) - くんぷる | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784875510550

  • 《不寛容な時代が貧困強制社会を産む》

     アルバイト、パート、契約社員などの「非正規雇用」が不安なことは「働き続けられる保証がないこと」だ。それをあからさまにしたがコロナ禍だ。
    人を使い捨てにしなくてはならないと思っている会社は無くても良いのではないか?そもそも会社の規模を身の丈以上にしようとするからではないだろうか?
    売り上げを大きくするとか、従業員を多くすることが会社を豊かにすることではないという考え方にシフトする時代が来ると予想する。

     発達障害の人達は「寛容な社会」で受け入れられ続けてきた。高齢者は「ちょっと変わった人」であったり「個性的な人」として生きられた。
    今の子供たちは早期に「発達障害」として診断を受け、関わり方に配慮してもらい、時として「強み」として生きていけるようになってきている。
    今の現役世代は世の中が「不寛容」に劣化している中で配慮を受けず、苦しい生き方を強制されている。
    精神障害、発達障害は目に見えづらく「心で観る」ことができる「心が豊かな人」が身近にいることで、自分らしく生きられるのではないか。
    この書籍は「心が豊かな人」であるために一緒に感じ、考える良書である。

  • 校正が雑すぎて残念

  • 考えさせられる本だった。いくら正社員として働きたくても求人は非正規ばかり。生社員を募集するのは介護関係ばかりのような気もする。また正社員として働いても生活するには足りない額の給料しかもらえないという話はよく聞く。主婦や高齢者などには働き口が増えたような気がするが。生活保護を受給したがらない人が多いとあったが、その気持ちは理解できる。生活保護に対する世間のイメージから、ではないか。収入の多い人間と少ない人間の差は大きいのだろう。この20年でずいぶん変わった。

  • 『知らない』は、攻撃にも繋がるんだなぁと改めて思った。
    非正規雇用の実態や、生活保護のこと、発達障害についても『知らない』からこそのバッシングや偏見があるんだと思った。
    一言で『格差社会』と簡単に言うてしまってるけど、本当に大変なことだと身に染みた。
    今は仕事はあるけど、明日は我が身だと思うと…社会の仕組みをみんなで変えていかないといけないと思った。

  • 東2法経図・6F開架:368.2A/F67b//K

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1970年、東京生まれ。北海道新聞社会部記者を経て2006年よりフリー。事件、労働、貧困問題を中心に取材、執筆活動を続けている。著書に「民営化という名の労働破壊」(大月書店・2006)、「ルポ 労働格差とポピュリズム 大阪で起きていること」(岩波ブックレット・2012)、共著に「UNITE!そうだ労組、行こう。」(学習の友社・2018)」など

「2021年 『不寛容の時代 ボクらは『貧困強制社会』を生きている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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