脳の情報表現を見る (学術選書 30 心の宇宙 6)

著者 :
  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988303

作品紹介・あらすじ

心は、人間ならば誰でも持っているものでありながらその正体は謎に満ちている。その「心」を脳の情報表現としてとらえると、何が見えてくるだろうか。近年、研究の進展が著しいブレイン‐マシン・インターフェイスの最新の動向や、ニューロンとその回路網の活動を記録し解析する研究など、緻密な実験に基づいて脳内現象を解明する。脳科学の将来には、どんな可能性が待っているのか、謎が謎を呼ぶ研究の醍醐味への招待状。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、D・O・ヘッブによって提唱された「セル・アセンブリ仮説」を紹介し、脳のなかでニューロンが柔軟な構造を取り結んでいくことでわれわれの心が実現されていると考えています。そして、このような脳のダイナミックな活動に実験を通して迫っていこうとする試みが、わかりやすく解説されています。

    後半は、自由に動かすことのできる義手などによって実現されつつある、ブレイン-マシン・インターフェイス(BMI)についての研究成果などがとりあげられています。

    脳科学研究の現場ではどのような実験を通して脳と心の関係を説き明かそうとしているのかということを垣間見ることができたように思います。

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著者プロフィール

京都大学大学院文学研究科心理学研究室教授.科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業研究代表者.医学博士.1953年生まれ.京都大学大学院文学研究科博士課程中途退学.広島大学助手,富山医科薬科大学助教授,Johns Hopkins大学客員助教授,科学技術振興機構研究員(兼任),京都大学霊長類研究所助教授,生理学研究所客員助教授(併任)を経て現職.
【主な著書】『ブレイン-マシン・インタフェース最前線』(共著,工業調査会,2007年),『知のたのしみ学のよろこび』(共著,岩波書店,2003年),『考える細胞ニューロン』(講談社,2002年),『記憶と脳』(共著,サイエンス社,2000年),『脳の情報表現』(共著,朝倉書店,2002年),『脳とワーキングメモリー』(共著,京都大学学術出版会,2000年),『大脳辺縁系』(共著,ブレーン出版,2000年),『ニューロンから心をさぐる』(岩波書店,1998年).

「2008年 『脳の情報表現を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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