空気力学の歴史

  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876989218

作品紹介・あらすじ

リリエンタール、ライト兄弟、プラントル、カルマン…空飛ぶ理想に貢献した鬼才たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 140712 中央図書館
    飛行機を夢見て、創り出し、ついには極超音速飛行体を実現するに至るまでの歴史。流体力学・空気力学の理解が進み、それを翼・機体の形態としてどのように実現するか、その実践の歴史。
    理論については、アリストテレスから始まり、フォン・カルマンあたりまで、実機については、ダビンチのスケッチから、スペースシャトルまで実に長い歩みであった。
    とりわけリリエンタールとライト兄弟のあたりは、詩的ですらある。

  • 同じ著者の『飛行機技術の歴史』の流体力学に関する部分を詳しくした感じの本(発行は本書の方が先)。古代から現代までかなり詳しくて長大で,読み通すのは結構しんどい。両方を読む必要はないかもしれない。
    やや飛行機とアメリカに偏っている観は否めない。飛行機以前の空気力学なら,大砲や銃弾の飛翔を扱う弾道学がかなり真剣に取り組んでいたと推測するのだが,あまりその話は出てこない。ライト兄弟の風洞実験やNACAのカウリングや翼型開発を大きく取り上げているが,ドイツでの後退翼の研究などは触れる程度で少々バランスが悪い気がした。
    それにしても空気力学と航空機の関係はほんとに密接で,思いがけない動力飛行の実現をきっかけに理論も急速に発展していくのはドラマチック。それまでの遅々とした歩みがまるで嘘のよう。空力の支配方程式は随分昔に導出されていたのに,それを一般的に解くことが難しく,実用に際しては循環理論や境界層理論,そして数値計算などの工夫の余地が長らく残っていたというのも興味深い。

  • 空気力学をかじった人、航空工学に携わる人には、大興奮の歴史物。翻訳の労に頭が下がる。ついでに値段も下げて欲しいところです。

  • 空気力学,流体力学の歴史をわかりやすく書いた本.流体力学の発展を年代をおって知ることで,もっと理解と興味が深まるかも.プラントルはすごいんだぞ.
    学部レベルの流体力学を学んだ人におすすめ.著者は流体力学(特に超音速流で)有名人であり,著書はアメリカの大学でもよく使われるらしい.わかりやすい英語を書く人.

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