「韓国からの通信」の時代―韓国・危機の15年を日韓のジャーナリズムはいかにたたかったか
- 影書房 (2017年9月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877144753
作品紹介・あらすじ
1972年10月、朴正熙大統領は国会を解散して全国に非常戒厳令を宣布、大学を休校にし、新聞・通信は事前検閲の下に置くことを告げた。さらに「維新憲法」を公布し、「一人独裁の半永久的体制」をもくろんだ。
この「十月維新」体制から、1987年全斗煥政権下の「6月抗争」に至るまでの、およそ15年におよぶ軍事独裁政権の時代、韓国の学生・キリスト者・市民は、自由と民主主義を求めて、各地で多くの犠牲を出しながらも、不屈のたたかいを続けた。
メディアは、政権批判はおろか抵抗運動の報道すらできなくなったが、たえかねた『東亜日報』記者たちは「自由言論実践宣言」を発表、外部干渉と機関員の出入り等を拒否する。また政府の圧力による広告一斉引き上げという弾圧に対しては「白紙広告」で対抗するなど、一進一退を繰り返しながらも、メディアも“民主争取"のたたかいに参画していった。
また、『朝日新聞』など日本のメディアも、金大中拉致事件や民主化運動の動静を詳しく報じ、韓国メディアの沈黙を補う役割を担い、隣国の痛みに「共感をもって参与」した。
当時“T・K生”の筆名で韓国内の政治・民主化運動の情勢を『世界』(岩波書店)誌上でレポートし、韓国国外から運動を支えた著者が、同時代の『東亜日報』(韓国全国紙)・「韓国からの通信」(『世界』連載)・『朝日新聞』(日本)の3紙誌を再読・整理し直し、「韓国民主化の時代」を詳らかに再現する。
感想・レビュー・書評
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登録しようにも見つからないので本書で替えておく。
読んだのは岩波新書「韓国からの通信」1972.11~1974.6
で続編もあるようだ。図書館からの借り出し。
自分の青年時代に隣国でこれほどのことがあったとは。韓国の人々の苦しみに対して、今も昔も我が国にも大きな責任があることに申し訳なく思う。
それにしても強い人たちだ。
池明観さん、岩波書店、ありがとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・開架 221.07A/C41k//K