ウズベキスタンの桜

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  • 中央出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877583545

感想・レビュー・書評

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  • 本書によれば、ウズベキスタンのひとびとは、遠慮深く(これは大使相手だからかもしれないが…)、勤勉で、思慮深く、親日的で、治安もよく、非常に良い印象。

    但し、イスラム現地主義との関係に苦労を多くして、それが国を急速に発展させられない(急転させられない)ということを招き、「漸進主義(gradualism approach)」をとっているという説明には、説得力があり、考えさせられた。

    ほかにも、食文化や産業、インフラ、等々含めて、この国の概要はよくつかめた。流石である。初学者むけにきわめて「わかりやすい」ウズベク入門書、と言ってよいだろう。

    戦争をうけたの日本との関係(抑留、ナヴォイ劇場、そして日本人墓地)のことも重要だし、韓国との特別な関係というのも本書でやんわりとだけ触れられていた。
    それに気づけたのも本書を読んだおかげ。

    ・・・とはいえ、現地を訪問するにあたっては、あまり本書のイメージから先入観を持たず、ある意味で頭をクリアにして旅をしたいところ。

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