遺伝子を味方にする生き方

著者 :
  • きこ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877712266

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  • ●購読の動機
    「運命の暗号(村上和雄著)」の中で、免疫療法の1つであるSAT療法の開発者として紹介されていた。
    SAT療法は精神的ストレスが免疫力を低下させて、がんを進行させる原因になると考えて開発された治療法。

    ●感想
    精神世界の話題である前世のことなどが科学者から語られている。
    最近の私の関心事である、死後の世界、生前の世界、量子力学的世界観、について科学者が論じてくれている。熱心に読みたい。
    妻の健康、私の健康に大きな貢献をしてくれる予感がする。

    エックハルト・トールが説く「さとり」と宗像氏の「人格成長」は同じこと、という予感がする。

    ●SATメンタルヘルスプログラム
    http://www.brainmanagement.jp/index.html

    ●DNAに乗って何世代にもわたって伝承される潜在情報
    人間の体は約60兆個の細胞でできている。
    細胞破格を持ち、核の中にDNAが入っている。
    DNAには約30億個の塩基対があり、遺伝情報を記している。
    肉体を形成するための情報はその内の5〜10%に過ぎない。
    残りは下記のような進化情報の記録である。
    ①網野さんから人にいたる進化の情報
    ②本能と呼ばれる生命を守る情報
    ③進化過程で同化または淘汰したウイルスや細菌の情報
    ④進化過程で体験した身体不調や病気およびその治療に関する情報
    ⑤進化の方向性

    ●人格成長(p51)
    霊長類脳と旧哺乳類脳や爬虫類脳との違い、また左脳と右脳の違いがもたらす思考や感情の矛盾がより浮くなくなることを人格成長ということができる。
    人は人格成長を遂げることで、それまでのこだわりの強い自己のあり方を変え、それまでの行動パターンから抜け出すことができる。

    ●人格成長を遂げるには、次の条件のいずれかを満たせた時(p53)
    ①人に本当に共感され、愛された実感や確信を持てた時
    ②なぜ自分がこれまで苦しんできたかの意味が理解でき、過去の苦しみから再学習することによって希望ある未来予知を持つことができ、その結果、自分を信頼する力を回復させたとき
    ③自分に重大にかかわる他者に共感でき、かつ愛せたとき

  • ピリピリ、棘とげ。自分を楽しく生きるよりは、自分を殺す生き方をしてきたのではいか。そして、その緊張感は親、祖父母、先祖・・・(はては、両生類、アメーバ―、素粒子、ビッグバンに至る)の満たされなかった情報イメージ(事実かどうかはなく、当事者が無意識に抱え込むイメージ)に問題があると。そして、幸せに生きるには「愛」が必要である。
    自己イメージの低さを問題にするとき、いわるゆ一般的なカウンセリングでは当人世代だけを問題とするが、それを、親、先祖、果ては・・全宇宙史と全宇宙空間にまで拡張して考えている点が非常におもしろい。つまりは、当人が癒される(当人の肯定的自己イメージの確立)には、全宇宙(のイメージ)が変わらないといけないという主張である。

    コミュニケーションの取り方にしても、相手によりそっているつもりで、相手の話に刺激をうけて自分の話をしてしまうあり方など、ハッと気づかされるものがあった。

    また、心の充足欲求の階層充足原則(p102)という仮説、慈愛願望欲求(他に愛され、楽しいことをしたい欲求)、自己信頼欲求(自分を愛し、自分の自信がつくことをしたい欲求)、自愛欲求(他を愛し、他の必要なことをしたい欲求)という3段階モデルは自分や周囲をみていても実感的に納得できるものを感じた。

    本全体はぶったまげた内容だが、ほかにも論文や著作を読んでみて宗像氏の考えをもっときいてみたいと思わされる内容だった。

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