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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877712266
感想・レビュー・書評
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ピリピリ、棘とげ。自分を楽しく生きるよりは、自分を殺す生き方をしてきたのではいか。そして、その緊張感は親、祖父母、先祖・・・(はては、両生類、アメーバ―、素粒子、ビッグバンに至る)の満たされなかった情報イメージ(事実かどうかはなく、当事者が無意識に抱え込むイメージ)に問題があると。そして、幸せに生きるには「愛」が必要である。
自己イメージの低さを問題にするとき、いわるゆ一般的なカウンセリングでは当人世代だけを問題とするが、それを、親、先祖、果ては・・全宇宙史と全宇宙空間にまで拡張して考えている点が非常におもしろい。つまりは、当人が癒される(当人の肯定的自己イメージの確立)には、全宇宙(のイメージ)が変わらないといけないという主張である。
コミュニケーションの取り方にしても、相手によりそっているつもりで、相手の話に刺激をうけて自分の話をしてしまうあり方など、ハッと気づかされるものがあった。
また、心の充足欲求の階層充足原則(p102)という仮説、慈愛願望欲求(他に愛され、楽しいことをしたい欲求)、自己信頼欲求(自分を愛し、自分の自信がつくことをしたい欲求)、自愛欲求(他を愛し、他の必要なことをしたい欲求)という3段階モデルは自分や周囲をみていても実感的に納得できるものを感じた。
本全体はぶったまげた内容だが、ほかにも論文や著作を読んでみて宗像氏の考えをもっときいてみたいと思わされる内容だった。
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