庶民グルメの味代表としてのお好み焼き、人気ナンバーワン大阪弁「ちゃうちゃう」が好かれるわけ、東京に比較してのピカピカのファッション、素人露出の多いみんながタレントのテレビ番組、元気に本気で語るテレビCMなど、大阪の社会、人間心理を語る部分は非常に興味深いものがありました。特に関西へ戻ってからテレビ番組欄で「探偵タイトスクープ」を見たときは大変懐かしい思いがしたところです。大阪は本当に飾らない、本音の楽しい街ですね。同じ関西でも京都・神戸との違いもあるだけに、「大阪学」という本の題名が活きています。一方で六甲おろし、船場商法、松下・サントリー・グリコなどの話しはやや面白みに欠けたのはどこでも読めそうであり、この本ならではの特長を感じなかったからだと思います。