- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784879191984
感想・レビュー・書評
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図書館員経験もある作家さんによる、図書館お仕事小説。
私も論文の執筆でお世話になったり、図書館でボランティアをしていたことがあるので、なんとはなく懐かしかったです。薄給で大変などの話も聞きますが、色々なことを教えてくれた職員さんはいつも格好良かった。
こちらの本は、図書館で働く同僚も変人ばかりではありますが良い人たちばかりで、ほっこりしつつ主人公の成長も楽しめます。面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応募したところ、あっさりと採用される。いざ出勤してみると、本を手放したくないと泣きじゃくる女性や何でもミステリーにしたがる男性、妙な歌を自作するおはなし会が得意な主婦など、同僚は変人ばかり。これまで図書館に興味がなかった麻衣は周囲の情熱に後ろめたく思いながらも、仕事を通じて来館する人々と触れ合ううちに自分の気持ちが変わっていくのを感じ―。
図書館の仕事への憧れが募る一冊。
ただ、良い面だけでなく、薄給という現実的な問題も隠さず描いている。
著者が元司書だから、プラス面もマイナス面も、説得力がある。
著者は、小説投稿サイト「エブリスタ」の存在を知って、小説を書くようになったとのこと。
色んな業界の人が、自分の仕事を小説にしたら、面白いんじゃないだろうか。
ネット小説を嫌う人もいるけれど、色んな立場の人の書いた話が読めることって、とても恵まれていると思う。 -
図書館の仕事がよくわかる本。
どういう仕事しているのかなって思った人や
楽な仕事なのではと思ってる人に読んでほしいです。
館長の謎が深まるばかり…
続きとかあれば、桜花座との再交流とか
館長の仕事(?)の様子とかうかがい知れるのでは(笑)
気になります。 -
図書館お仕事もの。表紙ほど軽いイメージでもなく、重くもなく。
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就職活動での挫折後あっさりと図書館に採用された麻衣と仕事模様。わざとらしい会話や自信がない出来るだろうかと職場で周りに問う恥ずかしげもない甘えが引っ掛かったけれど雰囲気のふくよかな厚みが魅力だった。前向きに食らい付く麻衣が苦しかったけれど昇華。甘い空気の中当たりの厳しい小夜子も苦しさと共にスパイス。
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読書や図書館に馴染みのなかった人が図書館で働くことになるお仕事小説。何も知らないところから始まるのでわかりやすくて興味深かった。所在館方式って初めて知った。所蔵検索結果ってどうなってるんだろう。
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思いの外、良かった。家族にすすめよう。
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表紙を見て読みやすそうだったので読んだ。登場人物紹介が絵で描かれて益々イメージしやすくコミックを読んでるようでした。就活に失敗したから図書館員になったという設定はちょっと失礼かなと思ったけど全体的には面白かった。レファレンスやおはなし会などあまり馴染みのない図書館業務も知れました。
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もともと本を読む習慣がなかった主人公が、図書館で働く仲間たちや訪れる利用者との関わりの中で成長していくお話。
この物語のように楽しいことばかりではないだろうけど、図書館司書の仕事っていいなーと思える。国際子ども図書館…一度子供と一緒に行ってみたいな。