- Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880027067
作品紹介・あらすじ
(本書の目的 より抜粋)
本書の目的は、10年前の私のように「漢方なんて妖怪だ」と漢方を馬鹿にしている先生方に、サイエンスという切り口から漢方の魅力に触れてもらい、漢方を理解し、そして現代西洋医学では治らない症状や病気を持っている患者さんを対象に、健康保険適応であるエキス製剤を使用して、明日から治療を始めていただけるような基本知識を習得していただくことです。
漢方の立ち位置は、西洋医学の補完医療です。西洋医学が前輪と後輪でスイスイと走る自転車とすると、漢方薬は補助輪です。現代西洋医学が完璧で、前輪後輪だけで全く問題なく走れば補助輪の出番はありません。ところが、現代西洋医学ではまだまだ不十分なことを日常臨床では少なからず経験します。
そんなときに補助輪である漢方薬の出番なのです。
感想・レビュー・書評
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どの成分が効いているか、はわからない。
漢方薬治療と漢方治療の違い。
熊胆のピーク、ウルソは拒絶反応には効くが、癪にはきかない。熊胆は効く。ピークではない成分、組み合わせで効く。
生薬の組み合わせで効く。
湯=煎じる、散=薬研で引く、丸=蜂蜜などで固めたもの。
構成する生薬が少ないと即効性がある。芍薬甘草湯68、大黄甘草湯84(下剤)、桔梗湯138
麻黄=エフェドリン 実証の人には飲めるが虚証の人は飲めない。
1剤処方するのが建前。
毎日、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん25)と大柴胡湯(だいさいことう8)を3包づつ飲んでいる。風邪気味なら葛根湯を飲んで、それらは飲まない。
容量依存性がない。少ないほうが効くことがある。
虚実の違い、時間経過の違い。
風邪の急性期は葛根湯1、その後柴胡桂枝湯10、
腰痛=八味地黄丸7、疎経活血湯(そけいかっけつとう)53、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)38、
前立せん肥大=牛車腎気丸(ごしゃじんきがん107)、
胃もたれ=六君子湯(りっくんしとう)43
痩せる=防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)62
頭痛=釣藤散(ちょうとうさん)47
全部飲むのはダメ。
溶かして飲んでみて、苦くてダメというのはあまり効かない。苦くても何とか飲める、のは効く。
筋肉の痛みは芍薬甘草湯
疲れは、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
食欲不振は六君子湯
思いつかないときは柴胡桂枝湯。
めまい、冷え=真武湯30
痛み止め=麻黄剤=エフェドリン=越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう28)
冷え性=当帰芍薬散23、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう38)
下半身の弱り、冷え=牛車腎気丸(ごしゃじんきがん107)、八味地黄丸7
湿疹蕁麻疹=十味敗毒湯(きゅうみかいどくとう6)
花粉症=小青竜湯(しょうせいりゅうとう19)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう28)のほうが麻黄の量が多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示