地域づくりの経済学入門 地域内再投資力論 (現代自治選書)

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  • 自治体研究社
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880377117

作品紹介・あらすじ

待望の全面リニューアル!
「コロナショック」は病床や保健所削減の誤り、そして東京一極集中の危険性をはっきりと示した。これは住民の健康で豊かな生活を置き去りにした行財政政策の過ちだといえる。新自由主義的な構造改革による経済システムが脆弱性を示したということだ。いまあらたに、地域住民の自治による「地域内再投資力」=地域内で繰り返し再投資する力が求められている。つまり、人間の生活領域から経済を考えなければならない。

感想・レビュー・書評

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  • 経済のグローバル化が進むに連れ、効率化が善のように語られ、小さなものが淘汰される時代になっている。「平成の大合併」も、そのような文脈で行われ、地方自治は破壊されている。一方、地域住民主権が進んでいる地域では、人口が増えたり、経済が活性化されたりしている。地味な試みだし、経済規模は小さいが、地域住民がいつまでも住み続けられる実践が行われている。自治体のみではなく、大きなものが効率的というのは、どの分野でも進んでいる。コロナ禍である現在だからこそ、自分たちのことは、自分たち自身で決め、実行することが求められている。そのた目には学習が必要であり、「学習こそ自治力と想像力の源泉であり、事態や乗船の急変に対しても柔軟に対応していける力」としめられているが、大いに共感するものであった。

  • 東2法経図・6F開架:601.1A/O38c//K

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著者プロフィール

京都大学経済学研究科教授

「2006年 『京都経済の探究 変わる生活と産業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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