化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか

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  • 水曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652177

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  • 化粧の歴史と化粧の意義。
    民俗学的な観点からの化粧という文化の地位。文化論的な観点からの化粧史。統計心理学的な観点からの化粧に関する意識調査。
    これら3つの視点から総合的に化粧というものについて論じた著書。

    知識をいれるための本ではあるが、おもしろい指摘もままあった。
    他の本では化粧は特権的立場の人間がやるものとされていたのに、本著や外国の社会学者からすれば、立場の上のひとのために下の者が装うもの。となっていたのは興味深い。場所によって違うのだろうか。
    あと、いわゆる男性的な振る舞いを多くする人ほど化粧に対する関心が高いという結果。性役割に意識的な人ほど、他人の目・評価を気にしたり、こうあるべきという固定観念が強いということだろうか。
    年配の方の化粧品が押し出されたのは、意外に近年のこと。最近じゃエイジングなんて立派なマーケットだけど、これは商業戦略とのこと。子供や男の化粧が一般的になるのも近いことかもと感じた。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11295370775.html

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00158638

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著者プロフィール

1980年生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学研究員を経て、現在は国際日本文化研究センター研究員、神戸国際大学や関西外国語大学などで非常勤講師を務める。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。主著『化粧にみる日本文化』は、関西大学入試問題に採用された。

「2012年 『黒髪と美女の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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