7日間でマスターするレイアウト基礎講座 (DESIGN BEGINNER SERIES)

著者 :
  • 視覚デザイン研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881081433

作品紹介・あらすじ

デザインとかレイアウトという仕事は、特別な訓練を受けた、特に感性の鋭い人しかタッチできない仕事と思われがちだ。しかし本書を読めば、それは錯覚だった、ということがわかる。ごく基本的なことを理解すれば、実は身近で使いやすい技術であることがわかる。謎に包まれていたレイアウトを、一気に身近な技法にしよう。本書では第1日目から第4日目までで「様式」がどのように決まるかを解説した。次に第5、6日目は、絶対にマスターしたい造形の原則を図説し、第7日目は、次のステップへのヒントを紹介している。

感想・レビュー・書評

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  • 長らく“積ん読”にしていた本を読了。

    経験的になんとなく知っていることも、教科書で体系化されたものを読むと、他人に説明しやすくなると感じた次第。

    今の仕事では必要ないんだけど。。。

  •  紙面レイアウトの仕事も担当になったので、貸していただいた本。
     実例や、問題(どちらが良いか、どう違うかなど)も豊富なのでとてもわかりやすい。

  • 1998年に発行され、現在に至るまで増刷が繰り返されているレイアウトの基本が詰まった良書。2部構成です。

    【第1部】
    ・イラストや写真の視覚効果
    ・文字や写真のジャンプ率
    ・グリッドや余白が与える印象
    ・レイアウトの基本構成3つと書体

    【第2部】
    ・要素の主従関係
    ・要素のグループ化と整理
    ・リズム、対比、アクセント、バランスetc.

    紙面レイアウトの様式決定に必要な要素について第1部で学び、第2部でさらに形を整え、洗練する手法について学ぶといった具合。紙面中心の解説ですが、Webデザインにも応用が利くテクニックばかりです。

    厚さにして1cm、140ページ程度の本なので読むのはそれほど大変ではありません。
    しかし、レイアウトに必要な知識のボリュームがすごいので、一読では足りず、定期的に復習すべき本です。

  • 13.8.18
    西川氏 推奨

  • 私の仕事は文書とかプレゼン資料とかを作成する場面が多いのです。
    最近は自分で作るばかりではなく、下の人が作ったのを自分が責任を持って直したりすることも。

    で、思ったんだけど、内容の巧拙はともかくとして、下の人が作った文章やプレゼン資料の体裁がものすごく気に入らない。
    行頭に・を付けたら、2行目以降は字下げしろ〜とか、行間詰めすぎとか、字が小さすぎとか、色使いやフォントの意味を全く考えていないとか(怒)

    でも、わたしはデザインとかをきっちり勉強した訳じゃないので、全て印象でしか語れないところが苦しい。
    そこでデザインの本を読んでにわか勉強です。

    この本はデザインの基礎の基礎が事項別に豊富な事例(良い例、悪い例)で示してあって本当にわかりやすかったです。この本を1回読んだだけで今まで漠然と感じてたことが言葉になりました。
    デザインの知識がゼロだけど速攻で使える知識が欲しい人にお勧め!

    ○レイアウトには様式の8要素と造形の8原則。

    <table><tr><td> 様式の8要素</td><td>    </td><td>造形の8原則</td></tr><tr><td> 1.視覚度</td><td></td><td>1.主役を明示する</td></tr><tr><td> 2.図版率</td><td></td><td>2.準主役は離す</td></tr><tr><td> 3.文字のジャンプ率</td><td></td><td>3.群化(グループ化)</td></tr><tr><td> 4.写真のジャンプ率</td><td></td><td>4.あいまいは不安</td></tr><tr><td> 5.グリッド拘束率</td><td></td><td>5.流れを整理する</td></tr><tr><td> 6.版面率</td><td></td><td>6.余白は主役の領地</td></tr><tr><td> 7.構成の三原型</td><td></td><td>7.四隅を押さえる</td></tr><tr><td> 8.書体のイメージ</td><td></td><td>8.版面線を利用する</td></tr></table>
    ○4.写真のジャンプ率−大きな面積にはよりアップで
    ○7.構成の三原則−左右そろえ、中央そろえ、自然
    ○8.書体のイメージ−行間は1〜2/3行、字詰めは20〜30文字/行

    ○4.あいまいさは不安−行頭、行間(段落頭、段落後)、写真とネーム

    ○レイアウトの前に内容、伝えたいメッセージを決める
    ○形を作るヒント
     1.リズム−同じ形の繰り返し
     2.対比−大小、形(直線と曲線)
     3.アクセント
     4.比例
     5.バランス
     6.融合

    ☆これさえ押さえておけば破綻のないデザインやレイアウトが可能。
     他の人にも自信をもって助言できるはず。

  • 「版面率とジャンプ率を意識する」です。
    デザインにも合理的な原則があるということが学びになりました。
    デザインを考える時のチェックリストとして使えそうな本でした。

  • ■第1部 様式を学ぶ
    伝えたい内容に相応しい様式を選べばデザインの大半は決まったようなもの。様式の要因は8つ。
    1,視覚度
    文字に対して絵的な要素がおこす視覚的な強さのこと。明快なイラストは視覚度が高く、写真、特に雲や海などの風景写真はかなり低く、人の気持ちを静かにさせる。ロゴマークも低いがただの文字よりはずっと効果的。人の顔(特に子供の笑顔)のアップ写真は最も訴求力が高い。レイアウト上の主役ははっきり、すっきり見せる。
    2,図版率
    誌面に占める図と文の面積比。自分が伝えたい内容に相応しいのは何%か決めてから作業に入る。図版率50%前後で最も好感度が高まる。90%を越えると下がる。文字を少しだけ加えるとかえって図が生きてくる。
    3,文字のジャンプ率
    最も大きなタイトルと本文の大小比のこと。ジャンプ率が高いと元気な紙面、低いと上品な印象になる。自分がレイアウトしようとする紙面をどんな印象にしたいか考えて相応しいジャンプ率を探す。
    4,写真のジャンプ率
    一番小さな写真と一番大きな写真の比率。ジャンプ率を上げれば元気になるとは限らず、写真の持つ印象に左右される。写真のジャンプ率の効果はシャープさと歯切れの良さ。大小2つの写真枠に人物をレイアウトする時、大きい方にアップを、小さい方に体全体を入れる。
    5,グリッド拘束率
    レイアウト用紙上のグリッド線にどれだけ従うか。拘束すると理知的男性的に、外すとバランスをとるのが難しいが、成功すれば楽しく自由になる。グリッド拘束だと個々の写真が独立し、グリッドフリーだと全体が融合する。写真は角版と切り抜き版を効果的に使い分ける。切り抜き版はアクセントとなる。
    6,版面率
    要素と余白の割合のこと。上品なのは余白が多く、元気なのは余白が少ない。
    7,構成の3原則
    左右揃え型(合理的、標準的、ビジネスマン向き) 最も読みやすく、情報量も多い。
    センター揃え型(優雅、上品、拡張高い)
    自然型(自由、のびのび、元気)
    8,書体のイメージ
    記号、枠の中に文字を納める
    大小差をつけ立体感を表す
    縁取り、影付けで立体化する
    楕円などの枠内に入れ紋章化する
    大小の異書体を組み合わせ対比効果で生き生きさせる
    文字を離す、罫線を加える
    吹き出し枠に文字を入れる
    ■第2部 形を整える
    些細な変化ですっきりさが変わってくる。形を整理するのは地味な作業の積み重ねである。造形の原則は8つ。
    1,主役を明示する
    2,準主役は離す
    離すほど誌面全体が生き生きする。
    3,群化(グループ化)
    4,あいまいさは不安
    離すならはっきり離す、くっつけるならはっきりとくっつける。
    5,流れを整理する
    読者の視線の流れを意識する。
    6,余白は主役の領地
    主役の周りに大胆な余白を置くと小さな文字でも主役になる。
    7,四隅を押さえる
    要素を四隅に配置すると誌面が引き締まる。
    8,版面線を利用する

  • レイアウトのことがものすごく分かりやすくまとめられていて、章末にあるクイズもよい。かなりな良本

  • 実例と改作で分かりやすくレイアウトの基本を学習できる。この本作るの大変だろうなと思いました。

  • 基本的なデザインお作法が言語化・視覚化されている。とても分かりやすい。

  • 様式 → 造形

    <様式8つ>
    視覚度=視覚的な印象の強さ
    図版率=全体の中で絵図が占める面積
    ジャンプ率=文字(絵図)の大きさの差
    版面率=余白の少なさ
    グリッド拘束率=縦横のマス(グリッド)に沿っているかどうか
    構成の3原型(左右揃え、中央揃え、自然)

    <造形8つ>
    主役を明示、準主役は離す、グループ化、あいまいは不安、流れを整理、
    余白は主役の領地、四隅を押さえる、版面線を利用する

    ・元気なイメージ
     図版率【高】、ジャンプ率【高】、版面率【高】、
    ・自由なイメージ
     グリッド拘束率【低】
    ・格調高い、上品
     版面率【低】、中央揃え、ジャンプ率【低】
    ・信頼感
     左右揃え、グループ化

  • デザインに興味を持って調べて出会った本。様式の8要素、造形の8原則、レイアウトを見る目が変わった。特に余白の効果に驚いた。
    ここまで読んだからにはレイアウト素人とは言わせない。って書いてあるのに驚き。でもなかなか実践は難しそう。。。
    黄金比 1:1.618も記録しておきたい。

  • 自分は作り手ではないが、ものを見る新たな視点が増えてうれしいと思う。

  • レイアウトの基礎を学び、そして基礎に立ち返るのにとても最適な一冊。
    ごちそうさまでした。

  • 昨今の『デザインの実践講座』みたいな本を読んでも、
    仮想事例ばかりで、ビミョーにダサい例しかなかったりして、
    あんまり役に立たなかったけど、これに関しては非常に実践的。

    この本は以下の3点がポイント。
     ・実例を使っていること
     ・実例が、近所の手書きのチラシや部活のポスターのレベルから、
      化粧品会社の広告まで幅広いこと
     ・実例のレイアウトを変更して、比較ができる事例になっていること

    特に3つ目の実在事例の改造例などはなかなか見ることができない。
    完成されたプロのレイアウトをちょっといじると、
    やはりうまくいかなかったりするというのが良くわかる。

  • 皆さんおなじみの「レイアウト基礎講座」。
    私も読んでおります。

    図版がほとんどで、わかりやすすぎて怖いです。
    オススメです。

  • 参考になります!なぜこのデザインなのか?を説明してくれています。
    普段、何も考えずに見ているポスター、雑誌、新聞、漫画、写真や文字等の目に入る制作物が違って見えます。

  • 7日間でってかいてあるけど、気合をだせば一日で読める。それなりに疲れるが。基本的には理論的にかいてあるのだけど、結局バランス感覚が重要な印象を与える内容が多い。

    すぐに役立つかというと難しいかもしれない。上手く消化してモノにする必要がありそう。

  • ・様式
    ・視覚度
    ・絵的要素の印象度
    ・親しみやすくなる
    ・イラスト>風景写真>文字
    ・訴求度
    ・買い手の欲求にはたらきかける
    ・顔>それ以外は個人の志向による
    ・図版率
    ・文章に対しての図の占めている割合
    ・割合が高いと読みやすくなる
    ・図版率が90%を超えると一転して好感度が下がる。
    ・文字が少しだけあると、かえって図が生きる

  • どんなデザインが良い・悪いがとりあえず分かる。このあとにデザインルールズを読んだ。

  • なんとなく分かってたことが言語化、例示されておりためになった。当然基本しかかいてないけれども。

  • 視覚度、図版率など聞きなれない言葉はあるものの、わかりやすく丁寧に解説されている。

    図や写真が多数掲載されているので、読みやすい。
    また、ビフォーアフターで2点の写真を掲載されているので、それぞれの要素の効果がわかりやすくなっている。

    レイアウトの基礎なのでしっかり身につける。

  • 分かりやすい。
    モノクロ紙面で、母ちゃんが作ったみたいな手書きチラシの改作とかで、かえってはっきりと工夫の効果が分かる。
    「ビジュアルコミュニケーションのメカニズムをここまでシンプルに語り切った」と編集後記にあってやっとこ私が知りたかったのはメカニズムだ!と分かった気がする。

  • やべ、、途中で読むの中断したままだった!!

  • 当方、この手の技術に関しては全くの初学であるが、「基礎講座」と銘打っているだけあって、とても理解しやすい内容だった。特に、実際の例を並べるだけでなく、その例を改悪して比較説明する流れが理解に役立った。
    本書で扱う例は雑誌やポスター等のレイアウトが多いが、本書で学ぶ考え方はプレゼンテーションのスライドや展示ブースの設営にも応用できるとおもう。

  • 白黒であるのも、かえってわかりやすく、よい。
    とてもわかりやすい教科書のような本。

  • ■概要
    配色基礎講座と同シリーズ。
    センスで決まるように思っていたデザインとかレイアウトにも、配色と同様決まった型や方法論がある。

    画像とテキストの配置、テキストの置き方(フォント、サイズ、文字間隔等)によって生じるイメージの差等。
    掲載されている事例が、配色よりもやや難解(特に後半)だが、言われてみれば納得がいく。

    ■仕事に活かせる点
    もともと大雑把で感覚に頼りがちな性質なので、「そんな工夫がされていたとは…」と、世の中のデザイナーさんに脱帽。
    しかし、素人でも、要点を押さえておけば「何となく」格好の良い/感じの良い/頭の良さそうな紙が書ける、と言えそうです。
    あと、「要点を押さえた例」として、パワポのテンプレートに慣れ親しむのも有効そう。
    (さわ)

  • これからデザイナーを目指す人には純粋な入門書として。「今さら基礎なんて〜」と思っているプロの人も、改めて「デザインの仕組み」を知る上ではとってもためになる本です。モノクロだし、例として載っている作品がちょっと古いんですけどね。

  • 古い本だなあ。でもわかりやすいと思う。

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著者プロフィール

1940年生まれ
1958年都立工芸高校印刷科卒業
1964年日本大学芸術学部視覚デザイン専攻卒業
1975年視覚デザイン研究所設立
デザイン業務と並行して、1964年より
御茶の水美術学院講師
東京芸術大学美術学部副手・講師
桑沢デザイン研究所講師
日本エディタースクール講師
玉川大学文学部講師
武蔵野美術大学商業デザイン科講師
武蔵野美術短大生活デザイン科講師
東京造形大学デザイン科講師
女子美術短大情報デザイン科講師

「2021年 『2択でわかる配色基礎トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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