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- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784881774151
感想・レビュー・書評
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体系的に理解できる。面白い
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租税法の初級本として優秀かと思う。
4章立てになっており、
1. 租税法序説部分
2. 租税実定法の概略
3. 租税法理論
4. 租税行政法
概ねこんな感じ。
1はミニマルな記述で、租税の意義や性質などを示す。
2はコンパクトにまとまっている。淡々としていてあまり面白くはないが、税理士など個別税法を学習した人なら各税法を一気におさらいできる。
しかも単なる実定法解説ではなく、学問的な論点をちょろっと示しているので、好奇心も刺激されるだろう。
例えば法人税の性質と、配当の二重課税の問題。あとは無償による資産の譲渡をした場合に益金となる根拠(岡村先生の清算課税説が紹介されている)など。
3は普通の概説書であれば実定法の前にあるものだが、この位置にあるのが面白い。
この章は裁判例を比較的多く紹介しているが、これをもってその裁判例を充分に理解すべき作りにはなっていないので、別途判例集や原文PDFなどに当たる必要があるかもしれない。
4附帯税や租税救済法についても記述されている。個人的に馴染みのない内容(調査がらみ)もあったが、基本的に簡易なレベルなので、別途補わなければ知識として不十分な気がする。
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