- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882823308
作品紹介・あらすじ
地球(ガイア)はひとつの生命体。工夫を凝らした図表で地球の解剖と生理、地球を蝕む病気を明らかに。地球と地球が湛える生命の健康を気遣うすべての人々に
感想・レビュー・書評
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地球は1つのシステムだ。
それは生物と同じように、恒常性を持つ。
地球が生きている、と述べるのは宗教的だとか、地球は生物の定義に該当しない、
という批判もあるが、
そこは本書の論点ではなく、
複雑な地球を、いかにシステムとして捉え、
理解するか、を説く。
科学で大切なのは、対象をうまく説明できる
ように、柔軟に捉えることだ。
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ガイア理論(仮説)とは、地球を自己調節機能をもつひとつの生命体とする説。
生命体というと私たち自身のような動物や植物等を意識してしまうが、
地球を構成しているあらゆる物質の循環を観察した時に、生命体のような物質循環、
自己調節機能を持っており、一つの生命体として機能しているという考え方。
理論の正しさ云々よりも、広い視野からみたものの見方を楽しめる本。
人類は科学の発達により、いろいろな恩恵を受けている。
しかしながら、科学は細分化され、専門性を増していく方向に向かっており、
統合的にものを見ることができていないと、大切なことを見落とす可能性があることに
気付かされる。
この本では、特に過去からの大気組成の話に大きくページを割いており、
どうして今ある大気組成になったのか、大気を構成する物質はどのようにして
循環しているのかを様々な視点から解説している。
太陽の光、地殻活動、生物の活動等々が複雑に絡み合うシステムによって
上手くバランスをとっており、少々問題が発生してもうまく修復できる
ようになっている。まるで私たち生物の様だと確かに思う。
そして、私たち自身もこのシステムの一部なのだ(今や暴走し始め、
システムの修復機能によって救われているが、いつまでもつか・・・
システムが別の平衡状態に移るとき、エラーは排除される)。 -
ガイア理論概論。そんなに難しくはない。たぶん。
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文系の人間に比較的やさしく、知識欲を満たしてくれる1冊。
専門的内容を素人でも理解できるように分りやすく噛み砕いてくれている。
ただし、この一冊で何かを判ったような気になるのは早計。
更に深い内容を知るためには専門書を読むべき。
言ってみれば地球科学のガイア理論に関する入門書のようなもの。 -
“地球はひとつの生命体”。ガイア論で有名なラブロック著。自分さえよければという世の中、この本を読み直してもう一度、自分自身を見つめ直したい!