サッカ-の記憶: 語り継がれる伝説

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  • 出版芸術社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882933694

感想・レビュー・書評

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  • ジュビロの黄金時代やトータルフット等、サッカーシーンに当時の思い出を重ねられる本。それなりに知識のある人じゃないと面白くないと思う。

  • サッカーにまつわる伝説的・印象的な9つの物語を集めた本。私が生まれる前の話もあれば、実際に(と言ってもテレビでだけれども)見ることの出来たいくつかの試合の話も含まれている。9つの物語のうち、実際に見て今でも強くに残っているのは、1986年のメキシコでのワールドカップ準々決勝のイングランド対アルゼンチン戦でのマラドーナのプレー、もうひとつは日本が初出場したフランスワールドカップの予選のイラン対オーストラリア戦だ。イングランド戦でのマラドーナのいわゆる「5人抜き」は古くからのサッカーファンであれば知らない人はいないくらいのスーパープレーだ。センターラインより自陣寄りの位置でボールを受け取ったマラドーナがイングランドゴールに向かってドリブルを始めた。ゴールまではまだ60mくらいある。ボールを奪いに来るイングランドのディフェンダーを次々にかわし、最後はゴールキーパーまでを抜いてゴールを決めたプレーは、今でも強烈に印象に残っている。信じられないものを見てしまった、という興奮を覚えたことを記憶している。1998年のフランスワールドカップのアジア予選で日本に敗れたイランは、オセアニアを勝ち上がってきたオーストラリアとのプレイオフに廻った。ホームでの第一戦を1対1のドローで終えてしまったイランは、アウェイのメルボルンでも残り20分弱の時点で2対0とリードを奪われてしまう。この日のイランは全く良いところがなく、テレビで観戦しイランを応援していた私もほとんどあきらめていたのであるが、ここから奇跡のように立て続けに2点を取り返し追いつき、結局引き分けに持ち込んでしまう。アウェイゴールというルールがサッカーにはあり、ホームアンドアウェイ方式で1勝1敗とか2引き分けで決着がつかなかった場合にはアウェイでのゴール数が多い方が勝ち上がるというルールである。このアウェイゴール方式によってイランのプレイオフでの勝利が決定し、ワールドカップ本選への出場権を得ることとなった。これもまた信じられない試合だった。とまぁ、個人的な思い出話みたいになってしまったけれども、サッカーの試合では、時として信じられないことが起こる。それは本当にめったに起こらないことなのだけれども、サッカーの試合を見続ける理由は、またそんなことが起こるかもしれないことを期待しているからかもしれない。

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