オリジナルとコピー: 16世紀および17世紀における複製画の変遷

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  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883034895

作品紹介・あらすじ

所有の欲望をみたす複製画の諸相
権力者が所望する原作(オリジナル)を所有者は恭順のしるしに献上し、権力者は召し上げた作品の代わりに下賜する複製画(コピー)を画家に発注する―こうした事例のように、収集熱が高まった時代、高位聖職者、王侯貴族、裕福な商人たちにとって傑作の複製は大きな意味をもっていた。これまで関心のそとに置かれがちだった複製画に着目して行われた一次資料の詳しい調査が、芸術都市フィレンツェにおける美術作品をめぐる生々しい営みを浮かび上がらせる。

著者プロフィール

(おさの・しげとし)
1951年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大大学院人文社会系研究科教授、研究科長・文学部長を経て退職、現在、東京大学名誉教授、同大特任教授。マルコ・ポーロ賞(1994)受賞、イタリア連帯の星・騎士勲位章(2003)、およびイタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009)を受章。アンブロジアーナ・アカデミー(ミラノ)会員。近著に『《伊東マンショの肖像》の謎に迫る――1585年のヴェネツィア』(三元社、2017)、Originali e copie.Fortuna delle repliche fra Cinque e Seicento, a cura di S. Osano (Firenze: Centro Di 2017)。訳書に監訳・サルヴァトーレ・セッティス『絵画の発明──ジョルジョーネ「嵐」解読』(晶文社、2002)、展覧会カタログにルイージ・フィカッチ/小佐野重利監修(兼カタログ編集責任)『カラヴァッジョ展』(北海道新聞社、2019)など。

「2022年 『絵画は眼でなく脳で見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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