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- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883231027
作品紹介・あらすじ
皇軍兵士だった台湾原住民の悲痛な運命
1942年(昭和17)植民地台湾で原住民に対して「高砂挺身報国隊」(第1回高砂義勇隊)の募集が始まった。以後、太平洋戦争下の南方戦線に向けて7回の「高砂」義勇隊が派遣された。彼らの多くが勇敢に「お国のため」に死んでいった。その「お国」とは「日本国」のことである。戦後、外省人(新たに大陸からやってきた漢族)のために二重の苦難を強いられ、日本国はいまだに彼らに人並みの補償を果たしていない。台湾原住民の心身には歴史の深い傷跡が宿っている。年老いた彼らがようやく重い口を開いて語りだした。
感想・レビュー・書評
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わざわざ「元皇軍兵士たち」と書いたのは林の父親が特高警察に拷問されて死んだことに対する恨みが込められているのだろう(Wikipedia)。日本を愛することはできなかったに違いない。国家の誤ったハンドリングが敵対者を作ることは決して少なくない。戦時中の思想取り締まり、シベリア抑留の放置、水俣病患者の補償問題、野放し状態の学生運動、薬害問題、災害対策、そして拉致被害など、この国はきちんと国民を守る気があるようには見えない。その延長線上にいじめ被害がある。
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