ステートメント宣言。

著者 :
  • 宣伝会議
4.22
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本棚登録 : 138
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883355174

感想・レビュー・書評

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  • コピーと呼ばれる言葉には、
    生活のなかで感じるモヤモヤを晴らしたり、
    気持ちを動かす力がある。
    そんな言葉をみつけるのがコピーライター。

    人それぞれに考えが違えば、
    出てくる言葉だって違う。

    彼らはその原点になる自分の考えを、
    とことん大切にしてる。
    それは、自分に嘘をつかない、カッコつけない、映えなんて気にしない、できるようでできない究極の状態。

    だからこそ、
    そんな人から生まれるハッとするような言葉は、
    やさしいのに気持ちに響くし、
    心の目線を上向かせる力を宿してるんだ、
    と教えてくれる本です。

  • 「キャッチコピー」は好きな分野。
    深い意味とか、いろいろ考えるきっかけとか
    新しい視点とかに、気づかせてくれるのがいい。

    自分も、もっとステキな文章が書けたらと
    いつも思っているので
    この本は文章読本的な意味でも
    ふむふむと思う箇所がたくさんあった。

    コピーやステートメントが生まれた背景とかも
    知れてよかった。

    記憶に残っているコピーが、
    実はけっこう昔のだったんだなぁ、と感慨を覚えたり・・

    琴線に触れるコピーって、人それぞれあるんだろうけど
    その人を形作っている何かなんだろうな。
    他の人はどうなのか、知りたい気がする。

    (たくさんのコピーを書いたカルタみたいのつくって、
    「自分はこれとこれ」って選んだやつを見比べてみたい)
    ---
    ・企業や商品の存在価値を高めるために広告を作る、そしてコピーを書くということです。・・ほぼほぼ前向きな文脈においてだけそれを使用する。そこがこの業界の特徴かもしれません。(p.22)
    ・100枚の企画書より、たった1枚のステートメント。(p.34)
    ・心からの発話というのは美しい。・・正直に言う言葉は美しい。(p.36)
    ・それが「本心」かどうか、「正直」かどうかを、頭の中でチェックする(p.36)
    ・ありがち企業ステートメント ①漢字が多い。②ワンセンテンスが長い。③できない約束をする。④オリジナリティがない。⑤ぜんぶ言う。(p.40)
    ・仕事でのふつうのメール。これがステキな人は、私の経験に照らして言えば、絶対に仕事ができる人です。長年にわたって、信頼のおける人です。メールは、手紙。(p.61)
    ・「ロケットも、文房具から生まれた。」(p.73)
    ・きっと、すべての文章は、「組織の人の文章」と「ひとりの人の文章」に分けられる。(p.98)
    ・質問を誰よりがんばる。(p.112)
    ・「岡本さんたちと、これから深い話をしたいと思ったから」(p.149)
    ・使いたくない言葉。・・夢。未来。絆。笑顔。感動。神。クリエイター。イノベーション。ネットワーク(p.1201)
    ・人が、一生のあいだに会える人の数は ほんとうにわずかだと思います。(p.220)
    ---
    「使いたくない言葉」を、うちの会社は
    会社案内、採用情報、企業理念、経営方針・・あらゆるところで多用していた。やっぱりなぁ笑

  • ステートメントを書ける人になりたい。改めてそう思った。ステートメントを書ける人が本物のコピーライターだと、個人的には信じている。いいステートメントが書ける人は、人としても美しい人だと思う。
    自分が書いたステートメントを見返す。お、意外と良く書けてるかも。でも65点ぐらいな気もする・・・その先にいくには、あとはもう自分との戦いだ。どのラインで自分を許すか。ありきたりな言葉は使わない。よくある文章にしない。もう、意地でしかない。「ぼーっとしてると紋切り型に引き寄せられてしまう」本書でも触れるその部分がまさに自分の課題なんだろうな。

  • ことばや、コピーの可能性を、広げてくれる本。

    ひらがな的、カタカナ的、漢字的態度のはなしが印象ぶかい

  • 全編を通して、引用されているコピーの説得力、だけど押し付けがましくない力強さにハッとする。
    書くことは、生きること。
    それに尽きると改めて思う。

  • コピーライティング、
    とくにステートメントをいかに書くか。
    コピーライター以外の方が読んでも
    とても参考になります。
    広告への愛に満ち満ちた、
    とても素敵な本です。

  •  対象を、しっかりと見つめ掘り下げていく。
     いい問いは、いい答えである。
     タイトルから考える。
     ひらがなの力を信じる。

  • コピーライターとしてのスタンスやボディーコピーの大切にするべき考え方などがオカキンさんの言葉で復元された。

  • いいコピーが並んでいると、じっくり繰り返し読んでしまい、読み終わるのにちょっと時間がかかる。コピーをブランドが発信するステートメントだとして、そのあり方、書き方を説きながら、先輩の岩崎さんとの思い出を語る。ブランドの発信、コピーに関係のある人はもちろん、手紙を書く人、人に思いを伝えたい人にもお勧め。

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