- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883450237
感想・レビュー・書評
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栄養素信仰とは戦後の栄養学がカロリー計算や食品成分に固執してきた(1日30品目など)ことへの批判的な眼差しを示したもの。そもそも栄養学がやってきたことを振り返れば、学問に値するかどうかも甚だ疑わしい。科学から最も遠くに位置するのは間違いない。続くのは心理学、医学か。
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資料ID:W0162442
請求記号:498.5||Sh 36
配架場所:本館1F電動書架C -
請求記号・498.5/Sh 資料ID・100059415
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現代日本の欧米化した食生活を見直し、地域に根付いた伝統的な日本型食生活を取り戻そう、というの主題。
地域ごとの食生活は、気候風土に順応し、必然的に、長い時間をかけて形成される。ヨーロッパは緯度が高く寒い。だから、牛乳を飲んだり、肉を食べたりする食文化が発達した。一方、アジアは、稲作など、豊富な穀物栽培が可能であり、それに応じた食文化が発達した。
文明開化と第2次世界大戦を経て、日本の食生活は短期間で劇的に変化したが、それでよいのか?と筆者は疑問を投げかける。
「牛乳はカルシウムが取れて、良質なたんぱく質がとれる」ってのはいわゆる「一般常識」となっているけど、日本人にとって必ずしもそうではない!という下りが何度も出てくるが、そこらへんが興味深い。
個人的には、筆者が主張する、米を増やし、肉を極端に減らし、牛乳を飲まない食生活を実践するのは現実的に難しそう。肉好きだし、乳製品も好きだし(笑)そうはいえ、ちょっと感化されそうな勢い。できる範囲で実践してみますか。