わたしのかぞく (LLブック)

著者 : 藤澤和子

制作 : LLブック制作グループ 

• 樹村房 (2015年5月19日発売)

作品紹介・あらすじ

わが国には，知的障がいや学習障がいのある人にも楽しめるLLブックはほとんどありません。もっとLLブックを広めたい，誰もが楽しめる本を作りたいと考えて，今回，写真版LLブックを制作しました。
小学生の少女「わたし」とその両親，おじいさん，兄，姉のそれぞれのエピソード９編を写真だけで４コママンガ風に表現しました。マンガ「サザエさん」のような，家族による身近な笑いがいっぱいです。誰もが親しみやすい内容になっています。

感想・レビュー・書評

[miuraakihaさんの感想 · 2021年1月7日]

「LLブック」とは、どういうことができるのか、を提示してくれた本だと思う。

いわゆるナンセンス絵本だ。
写真で1ページずつ場面が展開し、起承転結でちゃんとオチがついている。
（でも、「おもしろい」かどうかは、人による気がした……）

ああ、おもしろかったという読後感。
逆に言うとそれ以外何も残らなかった……。

そういう本もあってもよい。という提案だと思う。

[灰色猫さんの感想 · 2017年12月18日]

LLブックを探してて、手に取ったこの本が大当たり
フツーに笑える面白い本でした
女子達がクスクス笑って読んでたり、男子達がゲラゲラ笑いながら読んでたりする姿が目に浮かびます
みんなが楽しめるって、こんなことなんかなぁ

[和歌山県立医科大学図書館三葛館さんの感想 · 2015年9月25日]

三葛館　児童書･大型本　E||LL

LLブックの「LL」とは、スウェーデン語のLättlästを、簡単に表したことばで、「やさしく読める」という意味です。LLブックは、障害や疾患がある人や日本語を母語としない人など、読むことが困難な人にも本を読む楽しさを知ってもらおうと作られています。
家族を題材に、見出しと写真だけでつづられた本書は、本の楽しさがどんな人にも伝わる作品です。
実習やボランティアなど、いろんな場面でご活用ください。

もくじ----------------
１　はみがき
２　あさごはん
３　てつぼう
４　おしゅうじ
５　いす
６　バドミントン
７　ケーキ
８　デート
９　ランニング
-----------------------

（もも）

和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82275

[Eさんの感想 · 2023年6月23日]

LLブック、よんでみたくて図書館で借りた。

もくじ
1 はみがき
2 あさごはん
3 てつぼう
4 おしゅうじ
5 いす
6 バドミントン
7 ケーキ
8 デート
9 ランニング

LLブックのLLとは、スウェーデン語のLättläst（レットラスト、easy to read）を簡単に表したことば、「やさしく読める」という意味。
本書の場合は、文字は目次だけで、見開きの左側は真っ白、右側にモノクロ写真。
連続写真のように、ページをめくると少し場面が進んでいる。
あとがきによれば、「家族の日常で起こったできごとを集めたコント集」。
たしかに、読み終わって「ちょっとおもしろい」と口にしていました。笑
知的障がいや自閉症、読み書き障がい、失語症、外国人や高齢者など、読むことがにがてな人たちにおすすめです。

[arukudesuさんの感想 · 2016年12月30日]

LLブック。
こんな表現方法もあるんだってとても興味深い絵本でした。

著者プロフィール

びわこ学院大学教育福祉学部教授，博士（教育学）

「2023年 『仲間と いっしょに』 で使われていた紹介文から引用しています。」