- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883673575
感想・レビュー・書評
-
図書館の新刊コーナーから、仕事上気になったので手に取った。
自分は行政マンではないけれど、結局外部の理解が大事なんだと感じた。
「専門職だから、他の人には理解できない!」なんて言っていたら、見放されるだけ。というかそもそも、専門性が全くない仕事ってないと思う。
その専門性が、使ってくれる人にどう役立つのかを説明できないと、殻に閉じこもっていじけて終わる。
適当な意見に迎合しておしゃれカフェになるのではなく、地域に役立つ専門性を生かした図書館(そのうえでおしゃれ)が、一番いいのだろうなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が利用している図書館では、初めてカードを作る人に細かく図書館のきまりを説明しているのを見かける。借りられる冊数・期間・休みの日などはわかるけれど、返却が遅れたときの対応や弁償についてなど長々と説明している。それ対面で必要なのかと、いつも感じていた。内野氏は、それは利用者を歓迎している態度には見えないのではと言う。同感した。
利用者、地域をよく知ろう。役所を知ろう。公務員の職員だけでなく、任期雇用職員も、委託や指定管理者の社員でも同じなのだ。わかっているようでも言葉で表すのは難しい。そこを文章で説いてくれた。 -
行政マンではないけど、日々の多忙さに追われ忘れていたことを思い出させてもらいました
そうそう、入職時には意識していたのになぁ
図書館の価値を知ってもらうために、これからも「あおいくま」で精進していきたい
-
Ⅰ部
1章 市民にさらに支持される図書館員になるには
図書館の広報
アンケート結果
ローカルなテーマの展示
各文化サービスの居場所
2章 庁内でさらに理解される図書館員になるには
議会議員定数
製造・販売している嗜好品
まちの強み・弱み
3章 まちの活性化にさらに寄与できる図書館員になるには
知的財産・地域ブランド情報
図書館ならではの情報提供
市民の活動に寄り添う
Ⅱ部
1章 図書館の仕事の価値を知ってもらうことは難しい?……千邑淳子
2章 フィンランドの図書館司書に教えられたこと……津田惠子
3章 「流動する図書館員」はどこにたどり着いたか……永見弘美
4章 図書館ってやっぱり人だよね……村山秀幸 -
図書館に勤める、経験年数の浅い自治体の職員や会計年度任用職員、図書館業務受託者や指定管理者のスタッフを対象に書かれた図書。図書館を行政にアピールする方法や市民に図書館をどう届けるか、実践を中心に紹介したアイデア集のような本。Ⅰ部は市民、行政職員(同僚)、地域の視点から図書館での大切なことを示している。Ⅱ部は、図書館職員の会計年度任用職員、業務委託者など様々な立場から、経験に基づいて各立場の方々が各立場の図書館の世界を書いている。
-
【書誌情報】
『行政マンとして図書館員が忘れていること』
編著:内野安彦
2022年1月20日 刊行
ISBN:978-4-88367-357-5
四六判 189頁
定価 1,980円 (本体 1,800円+税10%)
内容紹介
どうして図書館は行政から評価されないのか、市民に図書館を届けるにはどうすればいいのかという視座で、諸課題を抽出しながらそれらの改善策を実践例とともにまとめた。また、4人の図書館長・図書館長経験者が「行政の中の図書館」における司書の姿を描出。
〈https://www.jusonbo.co.jp/books/269_index_detail.php〉
【簡易目次】
Ⅰ部
1章 市民にさらに支持される図書館員になるには
2章 庁内でさらに理解される図書館員になるには
3章 まちの活性化にさらに寄与できる図書館員になるには
Ⅱ部
1章 図書館の仕事の価値を知ってもらうことは難しい?……千邑淳子
2章 フィンランドの図書館司書に教えられたこと……津田惠子
3章 「流動する図書館員」はどこにたどり着いたか……永見弘美
4章 図書館ってやっぱり人だよね……村山秀幸