教科書には載っていない!戦前の日本

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  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883926695

作品紹介・あらすじ

仰天必至の裏日本史!
ヤクザの国会議員がいた、消えた軍都、戦前の不良少年、大阪が最大の都市…「暗黒時代」と言われる戦前、だがその実態は!? 驚きの34エピソード!

感想・レビュー・書評

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  • 「戦前」というと、何か、貧しくて言論の自由もない、暗黒時代だった・・・というような刷り込みがされてしまっているが、決してそんなことはない、というのを、写真を交えて説明してくれている本。
    そのこと自体はとてもよかったのだが、「戦前は決して悪くなかった。ただ、戦争のおかげでめちゃくちゃになってしまった」という論調がちょっとどうも、ね。

  • 戦前というと、軍国化の黒い歴史がバイアスとなって負のイメージがのしかかるが、そこを除くと、意外と明るかった時代。貿易大国、経済大国、教育大国。自分たちが気づかなかっただけで、実は世界の超大国だったと言える。しかし、血盟団事件や5.15事件、2.26事件にも象徴されるように、社会腐敗と暴力が跋扈していたのも事実で、その動乱の歴史から目を離すこともできない。

  • 戦前と言えば、貧しかったというイメージしかなかったけど、そうではなかったというのが、よく分かる。

  • 面白かった。戦前の日本の様子が娯楽的な視点で書かれていた。

    中には知らない知識も多く、サクッと読めた。

  • パワフル日本(ニッポン)! 何でもOK!

  • こういう生活実態が分かるようなものがもっと読みたい。

  • 戦前の日本の風景についてランダムに書かれています。
    資料・データとしては興味深く、面白いものがあります。国際的には日本の経済成長(世界恐慌からいち早く脱したこと)や貿易摩擦(イギリスとの綿製品の国際シェア逆転)、国内の経済格差の拡大など社会背景や世相を掘り下げていくことで、戦後との対比ができるようになるのではないかと思っています。

  • モルヒネやヘロインはアヘンからの抽出物であるが薬局で手に入った。中国や台湾で流行っており当局の規制の目をすり抜けた。覚せい剤の有効成分のヒロポンは薬局でも買え、軍隊でも恐怖感減少のため特攻隊員に配布された。終戦後、軍から大量に闇市に流れた。
    日本は歴史上亡命者や難民をほとんど受け入れてこなかったが、1917年のロシア革命のときに数千人が来た。巨人のスタルヒンもその一人。
    戦前の日本は世界有数の貿易大国。第一次世界大戦中に紡績業が躍進。中小が乱立していたイギリスと違い財界人たちが協力して大規模工場を作った。1936年英国1917百万ポンド、日本2708百万ポンドと完全に逆転し、イギリスとの貿易摩擦が起こった。インド市場から締め出された日本は満州に市場を求めていった。
    綿製品以外は自転車が主要輸出品。1937年に機械系輸出品目のトップになた。その次が玩具。舶来品の玩具を研究史セルロイドや金属を使ったおもちゃや電気仕掛けの模型、ゴムマリ、人形など。マッチや洋傘、ブラシなど世界的なシェアを獲得していた。
    日本は古来から教育意識が高かった。寺小屋などの教育機関が発達しており、幕末期の江戸の識字率は世界でも驚異的な高さ。
    米国でエジソンが電気事業を始めたのは1880年。それから7年後に日本でも電気が通っていた。
    科学技術は欧米に遅れていたが通信は最先端だった。
    1964年に新幹線が世界最速を記録して開業した。下地は弾丸列車計画で東京都大阪を4時間半で結ぶもの。戦局が悪化して中止になった。
    満州への輸送が必要になったため計画され、最終的な計画は東京都北京を結ぶ。
    戦前は国を挙げて学問を推奨していた。明治初期は16等級にクラスが分かれていて半年に一回のテストで席が決まった。義務教育は小学校まで。しろばんばの主人公は公立中学校に入るために家庭教師をつけてもう特訓をしていた。どうにか中学校に入っても高校は全国に35校しかなく1割りしか進学てきなかった。高校の定員と帝国大学の定員はほぼ同じなので高校までが大変。
    多摩は軍事大都市。

  • 章ごとに完結しているので非常に読みやすい。

  • 祖父祖母の生きた戦前の様子はほとんど語られることがなく、日本独自の良かった部分など、戦後の風潮の中で否定をされてきているように感じます。このような内容がもっと世の中に出てきて戦前の日本について再評価される議論が出てきても良い気がします。またこの延長で野口悠紀雄氏の「1940年体制」の主張を読んだりすると入って行きやすいのかもしれません。

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著者プロフィール

1967年生まれ、福岡県出身。出版社勤務などを経て、フリーライターとなる。歴史の秘密、経済の裏側を主なテーマとして執筆している。主な著書に『ナチスの発明』『戦前の日本』『大日本帝国の真実』『大日本帝国の発明』『福沢諭吉が見た150年前の世界』(ともに彩図社)、『ヒトラーの経済政策』『大日本帝国の経済戦略』(ともに祥伝社)等がある。

「2022年 『吉田松陰に学ぶ最強のリーダーシップ論【超訳】留魂録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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