MONKEY Vol.6 音楽の聞こえる話

制作 : 柴田元幸 
  • スイッチパブリッシング
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本棚登録 : 161
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884184001

感想・レビュー・書評

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  • ワタシの定番となった『MONKEY』の第6巻。今回の特集は「音楽の聞こえる話」
    このテーマにそった翻訳短編が5つと、日本の作家の書き下ろし短編が6つ。確かに、どれを取っても音楽が聞こえた。特に、小川洋子の小説がすばらしい。本号に寄稿している松田青子や柴崎友香など若手作家より年齢は上なのに、書いている文章はいちばんみずみずしい。(決して、若手作家がつまらなかったというわけではない) 題材が小学生ということもその理由のひとつなのかもしれないが、登場する子どもたちのキラキラした感じが素直に伝わってきて、何か混じり気のないきれいなものに触れた気分になる。
    レギュラー連載陣の古川日出男、岸本佐知子は相変わらず安定の面白さ。岸本佐知子のエッセーにはついつい感情移入してしまうのだが、今回はまた一段と。読めば読むほどこの作家が好きになる。一方、その反対は川上弘美。たぶんこの作家は短編小説には向いていないのだと思う。

  • 2015-6-14

  • 穂村弘「羊たちの音楽」、小沢健二「赤い山から銀貨が出てくる」、ウォルター・デ・ラ・メア「奇妙な店」訳=柴田元幸 が特に面白かった。

  • 音楽の聞こえる話
    難解な内容が多かった。
    宮澤賢治 やまなし 懐かしい!クラムボンはわらったよ。
    注釈を読んで奥深い事を知った。

  • オザケンうまいな。ちょっとびっくり。
    でもびっくりすることでもないか。
    レベッカ・ブラウン 「80年代前半プレイリスト」が琴線にふれる。
    村上春樹さんの私的講演録「職業としての小説家」の連載終了。
    単行本はすでに刊行されている。

  • 音楽家とか音楽に対する知識があれば
    きっともっと楽しめたんだろうな。
    チャールズ・シミックって人のエッセイが
    ちょっとかっこ良かった。

  • テーマに惹かれて。
    小沢健二のエッセイがよくてびっくりした。
    やまなしリミックスとライナーノーツもすき。

    毎度贅沢な雑誌よ。

  • 安心してください、毎号かかさず買ってます

  • 小沢健二の文章の切れ味。

  • 急いで読んでしまったのがちょっともったいなかった。
    ベストはおざけん。
    小山田浩子さんは相変わらずリアルとファンタジーのねじれ加減が絶妙で、最後の方、え?え?と読んでるこっちもねじれそうになった。
    翻訳ものではレベッカ・ブラウン。語り口にどこか川上未映子的なけなげさと痛ましさを感じて好きだった。
    全体的に「GRANTA JAPAN」で感じたおいてけぼり感とは無縁で、素直にそれぞれの作品世界に入りこめ、楽しめたので安堵した。
    特集外だと、古川日出男さんの「やまなし」リミックス。賢治を読んだ時に漠然と感じる、かなしさ、うつくしさ、きよらかさの理由がきちんと言葉で語られていて驚いた。

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著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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