人蕩術奥儀: 人蕩術とは人たらしの術である

著者 :
  • 致知出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884741259

作品紹介・あらすじ

成功者は人たらしの名人である。秀吉に限らない。世の成功者に共通しているのは、会った人を必ず、自分の味方にしてしまうということだ。いわば、彼らは一様に人たらしの名人なのである。本書は、その"人蕩術"の秘密をここに公開する。

感想・レビュー・書評

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  • 人をひきつけるには、人に与えなければならない。人に与えるものがお金では限りがあるので、金の切れ目が縁の切れ目になる。そうならずに与えられるものにしなければならない。それは、相手を受け入れ、肯定してあげることであるとこの本は言う。人間である限り、気力の限りがあると思うので与えらる量には限りがある。与えるのは、自分が大事にしたい人というのはそういうことだろう。気を付けなければいけないのは、自分が人に与えたつもりになっていることである。非常にありがちだが、自分で気づけているかはなはだ心許ない。相手の立場を出来る限り想像するということしかできないだろう。この本はその辺も、例を用いてカバーしている。

  • 『なるほど!』と感心した部分も沢山あったけど、同意・尊敬できない記述もあったので星3つ。

    以下引用

    『明日のことをおもいわずらうことなかれ。明日は明日自身が考えるであろう』
    私たち人間が、まだ来ぬ未来に不安を抱くのは、正にこの点です。すなわち、自己生命の存続がおびやかされるのではないか、という心配であり、そのうちでも特に、経済的問題が主となっているのです。
    これは、キリストが指摘するまでもなく、まことに愚かな心配です。なぜなら、これは、まだ気もしない未来のために、現在を台無しにしているからです。
    『現在の幸福』、これこそ、人間にとって最も必要なものではありますまいか?
    西洋に、うまいことわざがあります。
    『橋のたもとまで行くまでは、橋を渡るな』というのです。
    橋とは越えなければならない問題のことを意味しているのですが、その問題は目前にくるまで、くよくよ考えてみても始まらない、というのです。


    中道を常に歩もうとしている人は、人間的魅力の基本的な物を身につけている人だと言うことができるでしょう。
    なぜなら、この人は、右か左のどちらかが人間にとっては絶対必要である、といったような強い主張を人に対してしないからです。
    『自我の強い人』が、特に人に嫌われるのは、自分の意見を他人に押し付けることによります。
    これらの人は、他人を自分と同じ意見にしたがります。このことは、一見その人は賢く、優位に立っているように見えますが、その実は、他人に『求めている』のであります。自分と同意見になってくれるよう、頼み込んでいる姿なのです。

    劣等感に悩む人の一大特質は『自分のことばかり考えている』という点にあります。それはまた『自己被害意識』となって、大きな苦痛を自ら製造し、そして自ら苦しんでいる姿でもあります。
    ところで、この自分のことばかり考えているのを、少しばかり、他人を幸せにすることについて考える方へ振り向けてやったら、どうなるでしょうか?
    実に、この時、この人の頭脳は休息を得るのであります。自分のことばかり考え続けていて疲労困憊に達した頭脳は、その反対のことを考えることにより、その緊張から解放されるのです。

    できるだけ相手の気持ちになってみてください。
    そして自分が裁判官、相手が被告になったところを目に浮かべてください。相手が小さくなって恐縮しているところを想像しなさい。あなたの憐みを乞うているところを想像しなさい。そして相手が十分ちっぽけに見えたら、赦免にしてあげるのです。『今日は大赦日だから、お前を許してやるぞ。お前をいま、俺の心の牢屋から釈放してやろう』と傲然として言ってやりなさい。そして彼が小さくなってペコペコと礼を言いながらあなたの心の牢屋から出てゆくところを想像しなさい。あなたは、心静かに、心の緊張をゆるめてその光景を描かなければなりません。そして、最後にきっぱりと、『この事件はこれで終わりだ』と言うのです。

    『朝十時まで、笑顔を自分の顔にとどめておければ、それは一日中継続できる』ダグラス・フェアバンクス

    『お世辞が上手に言えるようになるまでは、決して結婚してはならない。独身の間は、女性をほめようとほめまいと自由だが、いったん結婚したとなると、相手をほめることが必須条件となる。これは、自己の安全のためにも不可欠である。率直なものの言い方は禁物だ。結婚生活は、外交の場である。』

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