- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884745554
作品紹介・あらすじ
孫娘が問い、祖父が答える。時代とその中に生きる人間の真摯な姿。
感想・レビュー・書評
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たまに、読み始めるとそのまま引き込まれて一気に読み切ってしまう本に出合う事があるが、この本がそうだった。
著者は「負けたからすべてが悪かった」ことになってしまった戦後の歴史認識に警鐘を鳴らし、日本人のこころを失いつつあるいまの日本を憂慮されている。
文章は語り口調でわかり易く、世代間の感じ方のズレも適切に補足されており、筆者の孫世代であろう我々にもすんなりと言葉が入ってくる。
子供にも読ませたい良書。 -
本書は、アメリカで勉強している孫娘が「授業の課題のために戦争について教えて欲しい」と著者である祖父にメールを送ったことから話が始まる。孫娘の鋭い質問に、分かりやすく答えようとするおじいちゃん。戦争を体験したからこそ正直に言うことのできる、重みをもつ言葉。
広島大学に来たからには、ヒロシマで起きたことや戦争について、どうか少しでも自分自身で考えて欲しいと、私は思う。震災も戦争も、私達若者が「なぜそれが起きたのか」過去を忘れずにいるということが、再発防止のためにまずは不可欠なことなのだ。
その理解を助ける一つのツールとして、本書をぜひ活用して欲しい。 -
海外にいる以上、必要な本。
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個人的には戦史検定初級推薦図書にしてもらいたいくらい、基本的なことがとてもよくわかります。語り口も柔らかく、難しい表現もなく、戦争のことを知ることが出来ました。
なるほど・・・ああ、そうなのか・・・と戦争のことを知りたくなったときに最初に思う疑問などにぴしゃりと焦点が当たっています。
自分の中での点が少しづつ線になっていくような、そんな読後感でした。
筆者のお人柄もよく表れているように思います。
戦争は終わってからも戦争なのかも。
しかし日本はよくこの短期間でここまで復活したものです。
(東京都在住 30代 女性) -
先の大戦とはなんだったのか。日本の歴史教育を補うべく孫のために真剣に書き綴らられた現代日本史。孫娘のために間違ったことは教えられない、そして偏った意見も教えられない、そして言うべきことは決して洩らしてはいけないという真剣な思いが切々と胸に伝わってくる。
そしてその思いを真剣に受け止めた孫娘から手紙には涙がこぼれた。
この本がぜひともひろく読まれることを願う。 -
良かった。何度も読み返したい。
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この本はおいといて、子供に読ませたい。
でも、この手の本は読まないんだよな〜 -
これを読まずには
戦争を語れない。