おじいちゃん戦争のことを教えて

著者 :
  • 致知出版社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884745554

作品紹介・あらすじ

孫娘が問い、祖父が答える。時代とその中に生きる人間の真摯な姿。

感想・レビュー・書評

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  • 8月には戦争に関連する本を意識して読むようにしている中で手にした一冊です。

    正直な感想としてはもっと戦争体験の本だと思っていました。

    確かに戦争の事が語られていました。

    なぜ日清戦争が始まり、アメリカとの戦争に進んでいったのか?GHQとは?戦争とは?...

    孫娘からの質問に祖父が答える形で語られる著者が孫娘に伝えておきたい日本人の心。

    日本人が日本人たる所以。

    江戸幕府が倒れ、開国と共に西欧化が始まった。

    日清戦争を機に脱亜入欧が叫ばれ、一層西洋寄りに国が傾いた。

    そして迎えた第二次世界大戦。

    玉音放送を聞き、敗戦を知った日本人はGHQ統治下において、意図的に日本人らしさを失ったのかも知れない。

    日本人とは?日本人のアイデンティティとは?

    戦争体験を通じて、著者は孫娘に考えさせたかったのだろう。

    そして、孫娘の向こうにいる多くの日本の若者に語りかけたのだろう。

    説明
    内容紹介
    かつて軍人を志した“おじいちゃん"が、ニューヨークの高校に通う孫娘からの質問に対し、戦争と自らの人生について真摯に答えた1冊。
    なぜ日本人は戦ったのでしょうか?
    戦争を知らないすべての日本人に、歴史の真実と日本人の心を伝えます。
    世代を超えて感動を呼び続け、発売以来、版を重ねるロングセラーです! !
    内容(「BOOK」データベースより)
    孫娘が問い、祖父が答える。時代とその中に生きる人間の真摯な姿。
    内容(「MARC」データベースより)
    ニューヨークの高校に通う孫娘から分厚い手紙が届いた。孫は歴史の授業で、太平洋戦争を勉強することになったという。手紙は戦争を体験した祖父への質問状であった。孫娘の真摯な問いと、軍人を志した祖父の誇り高き応え。

  • 自虐史観の誤りが具体的に平易な文章で、とてもよく理解できた。
    産経新聞を読むようになってから、東京裁判の正当性に疑問を持っていたが、断片的にしかわからずにいた。
    これを読んでやはりおかしいことがわかった。
    天皇制については、ぼんやりとしていたことがはっきり見えてきて目からうろこ。たしかに神道は宗教としてあつかうべきものではないように思える。
    「日本人の心を取り戻す!」は自分の経験から必要に思う。
    学校では現代史を教えないことに疑問を持っていたが、おっしゃるとおり正しく教える必要があるが、今の腐った教員達でそれができるか、いささか疑問。
    メモ:著者の推薦本
    ・「私の見た東京裁判〈上/下〉 (講談社学術文庫) 文庫
      冨士 信夫 著
    ・「武士道」三笠書房
      新渡戸 稲造 (著), 奈良本 辰也 (翻訳)

  • たまに、読み始めるとそのまま引き込まれて一気に読み切ってしまう本に出合う事があるが、この本がそうだった。
    著者は「負けたからすべてが悪かった」ことになってしまった戦後の歴史認識に警鐘を鳴らし、日本人のこころを失いつつあるいまの日本を憂慮されている。
    文章は語り口調でわかり易く、世代間の感じ方のズレも適切に補足されており、筆者の孫世代であろう我々にもすんなりと言葉が入ってくる。
    子供にも読ませたい良書。

  • 本書は、アメリカで勉強している孫娘が「授業の課題のために戦争について教えて欲しい」と著者である祖父にメールを送ったことから話が始まる。孫娘の鋭い質問に、分かりやすく答えようとするおじいちゃん。戦争を体験したからこそ正直に言うことのできる、重みをもつ言葉。

    広島大学に来たからには、ヒロシマで起きたことや戦争について、どうか少しでも自分自身で考えて欲しいと、私は思う。震災も戦争も、私達若者が「なぜそれが起きたのか」過去を忘れずにいるということが、再発防止のためにまずは不可欠なことなのだ。
    その理解を助ける一つのツールとして、本書をぜひ活用して欲しい。

  • 海外にいる以上、必要な本。

  •  個人的には戦史検定初級推薦図書にしてもらいたいくらい、基本的なことがとてもよくわかります。語り口も柔らかく、難しい表現もなく、戦争のことを知ることが出来ました。

    なるほど・・・ああ、そうなのか・・・と戦争のことを知りたくなったときに最初に思う疑問などにぴしゃりと焦点が当たっています。

    自分の中での点が少しづつ線になっていくような、そんな読後感でした。

    筆者のお人柄もよく表れているように思います。

    戦争は終わってからも戦争なのかも。
    しかし日本はよくこの短期間でここまで復活したものです。

    (東京都在住 30代 女性)

  • 先の大戦とはなんだったのか。日本の歴史教育を補うべく孫のために真剣に書き綴らられた現代日本史。孫娘のために間違ったことは教えられない、そして偏った意見も教えられない、そして言うべきことは決して洩らしてはいけないという真剣な思いが切々と胸に伝わってくる。
    そしてその思いを真剣に受け止めた孫娘から手紙には涙がこぼれた。
    この本がぜひともひろく読まれることを願う。

  • 良かった。何度も読み返したい。

  • この本はおいといて、子供に読ませたい。
    でも、この手の本は読まないんだよな〜

  • これを読まずには
    戦争を語れない。

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