最高の自分を生きる: 達人たちに学ぶ「zoneに入る」生き方

著者 : 丸山敏秋

• 致知出版社 (2005年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[amitatomさんの感想 · 2011年2月11日]

実力がフルに発揮できる理想的な心の状態「ゾーン」。
スポーツで起こる「ゾーン」の状態を、技芸や弓道における禅的な無心の状態、宗教的な神秘体験、トランスパーソナル心理学、マズローの至高体験、吉本内観などを挙げ、そこに見られる類似性を解説していく。

●「妙技入神」意識の壁を越えるとき、それが「入神」となる。自分が無くなったと感じるとき思いがけない妙技が現出する。
●ゾーンに到るまでは練習・稽古を積み重ねて、工夫・試行錯誤する道のりがある。
●習慣とは自分の処理できる範囲の刺激だけを受け入れ、未知の刺激を避けようとする自我の要素。「直観」はそういった「習慣」を打ち破る力がある。

定期的に読み直している一冊。いろいろ書籍や人物を紹介してあるので、この本を出発点として読書範囲を広げることで、共通する大切なものが次第に分かってくると思う。