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- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885038266
感想・レビュー・書評
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「TEKIYA てきや」とは何かという簡単な説明が、本書の最初にある。
【引用】
テキヤとは、祭りや縁日、市など人通りの多いところで露店を出し、見世物や商品を売ったりする人。テキヤ(的屋)の他に香具師(やし)とも呼ばれる。テキヤが取り扱った物は金魚すくい、綿菓子、リンゴ飴、お面のほか、バナナのたたき売りなど独特の口上で人を集める。
【引用終わり】
本書は、おそらく1960年代のテキヤを題材にした写真集。
最近の若い人にはもう分からなくなっているのだと思うが、私の年代にとって、日本で最も有名なテキヤは、フーテンの寅さん、車寅次郎だ。
寅さんの物語は、葛飾柴又の生家の家族や地元の人たちとの関係を中心とした人情噺として捉えられることが多いが、私にとって寅さんが好きだったもう一つの理由は、寅さんの「旅」だった。さほど大きくないトランクバッグを抱え、腹巻・雪駄・帽子を身にまとい、日本全国津々浦々に気ままに出かけていく寅さんの生き方がうらやましかったのである。
この写真集に出てくるテキヤは、東京地方に根付いているテキヤらしく、寅さんのような旅から旅へという生き方をしているわけではないようであるが、それでも、根無し草的な雰囲気を感じる。それが実際にうらやましい生き方かどうかは別にして、魅力を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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